2007年6月12日火曜日

Iyokiyeha流、サービスの感じ方

 組合の会議で池袋まで行ってきた。電車の冷房がきつすぎるとか、東京から中央線で30分西へ走ると豊かな田園風景が見られるとか、勝沼の葡萄畑は電車から見るとなかなかいい景色とか、そんな感想もあるけれど、今日は昼食をとったお店で考えたこと。

 静岡生まれ静岡育ちの私は、東京へ行くたびに自分が田舎者だと感じてしまう。まぁ、そういうことを感じる感じないは自分の勝手なのだが、そういう気持ちがきっと店(食事処とか喫茶店とか)のチョイスに影響するのだろうなと。どんな街へ行っても、私は大体個人経営っぽい、見た目にはあまり美しくないお店に入ることが多い。店の種類も、オープンカフェよりはカウンターのある喫茶店、レストランより定食屋といった感じである。
 池袋の駅前、サンシャイン通りとかいう道を歩くと、どうも私好みの店構えが見つからない。限られた時間の散策だったこともあるのだろうが、初めての街で歩く道もミスしたのだろう。電車の冷房にすっかりやられて、頭がぼうっとしていたのかもしれない。そんなわけで、通り沿いのきれいなカフェ・レストランに入る。街行く人の格好も、甲府とはどこか違うなと思いながら、オーダー。見たところ学生っぽいウェイトレスがオーダーを取りにくる。
 マニュアル通りのやりとりの後「ありがとうございます」、笑顔。悪い気はしない。それがマニュアルにあったとしても、悪い気はしない。人の笑顔というのはそういうものかと思う。隣に座った女性にオーダーを取りに来た若いウエイターも、こっそり見ていたらオーダーをとった後、笑顔。感心。

 客商売だもん、従業員もそれくらいは徹底しないとね、笑顔も立派なサービスよ、とは思う。でも、意外とそういう店(店員)は少ないのが実際のところだと思う。かくいう私は、そういうサービスを受けて気分よくなりたいがために、結構いろんな店で店員さんのマニュアル崩しをやっていたりする。要はこちらが笑顔でやりとりすれば、相手が笑顔になるだろう、と。ちょっと気の長い社会調査だが、こんな積み重ねで行きつけになってしまった店も少なくない。ただ、今日のお店はそれをやる前に、一本とられたなという感じである。ちょっといい気分になった昼食だった。
 ただ、この店で感じたもう一つのことは、笑顔以上はないな、ということ。あまり私が選ばない店でもあるわけだが、もっとこじんまりした店だと「兄ちゃんどっから?」みたいな話にもなるのだが、しっかりしたお店にはそういった「驚き」はないなと。

 こんなことを考えた、東京出張でした。