2007年6月17日日曜日

回転寿司に思う

 嫁さんと某回転寿司チェーン店に行く。私はこのチェーン店の利用は初めてである。

 寿司屋の看板を掲げた飲食店(要はチェーン店ではないところ)は、私自身の支払いで利用したことはないので、ネタの良し悪しは判断できないが「割とおいしい」というのが率直な感想である。外食としてまた利用してもいいかなと思えるし、子どもができても利用できそうだ。
 回転寿司というと、私にとっては「回転」が物珍しいものであったが、大学に籍を置いているときに、指導教官と食事に行き「待たずに食べられる」という価値が加わった。今では「安くて、割とおいしい」といったところだろうか。

 じゃあ、何で安いのか?ということを考えてみる。「安い=いいネタではない」という図式は以前から疑問には思っていたが、今食べても「割とおいしい」と思えるわけで、ほとんど当てはまらないといえる(実際、どんなものを使っているか確認しているわけではないが)。大量仕入れによって、経費を抑えていることは十分考えられるが、それにしても一皿105円という安さは説明できるのだろうか。

 そうなると「回転」がカギを握るのではないだろうか。設備投資という側面から見たら、決して安いものではないと思う。ただ一度作ってしまえば、後はランニングコストがかかるだけで、それらを含めた設備投資の費用が利益によって相殺されれば、後は利益となる。そして「回転」の意味は、ホールスタッフの削減と考えることができる。事実、今日行った回転寿司は60席以上のボックス席があるにもかかわらず、ホールスタッフは3~4人で回していた。案内と説明、勘定が回れば、それ以上のスタッフは要らない。他にも、キッチンでも注文を受けて作っていたら60席以上のボックス席全てを捌くのに膨大な人数のスタッフが必要となりそうだが、一部の注文以外は、コンベアに乗せてローテーションで流せばいいため、非常に効率がいいといえる。

 事実、どんなことが経営努力になっているのか、わからないところではあるが、こうやって考えてみると意外と面白い。何か知っている人がいたら、ぜひ教えてください。