2007年5月27日日曜日

片思いはこじれる

 人が三人集まれば社会になる。何かで聞いた話。

 仕事の中で、あるチームと関わるようになった。ピンでもコンビでもない人たちは、それが何人であっても一つの社会であり、人間関係は限りなく複雑になる。

 例えば、その中のAさんとBさんのお話。仮に、AさんとBさんがお互いに「友達になりたい」と思うと、割とすんなり友達になれてしまう。逆にAさんとBさんがお互いに「あいつ嫌い」と思うと、その二人は交わらないが割りと平穏に過ごすことができる。でも、AさんはBさんと「友達になりたい」と思っているのに、BさんはAさんのことを「あいつ嫌い」と思うと、その二人の関係はこじれる。ここまでは二人の人間関係で、それほど複雑じゃない。
 そこにCさんという人が介入するとする。AさんとBさんがこじれる状況で、Cさんは二人とそれぞれ「友達になりたい」と思うとする。これは、AさんとBさんがこじれてストレスになるだけではなく、Cさんにとってもストレスになることとなり、人間関係が二人の関係にとどまらず社会に影響を与えてしまっているモデルとなる。二人の関係がこじれているだけなのに、その影響が二人の間にとどまらない状況がここに生まれる。
 こうなると、いろんなことが難しい。課題に対するチームアプローチというのは、人間関係を超えた力を利用して行うものであるが、逆に人間関係がギクシャクしている状況でチームを成立させるのは、より大きなストレスを生み出すことになりかねない。このことは、チームを運営する人間としては、押さえておかなければならない。