2007年5月9日水曜日

人と会って話をすることの意味

 以前から「人と会って話をすること」と「情報共有」との関係を考えていた。先日、プロフェッショナルの仕事術スペシャルで、人と会うのは感情を共有するため、というまとめを聞いて、なるほどと思った。波長というか気の合う人と会って話をした後の充実感と「感情の共有」というのは、おそらく通ずるところがあるのだろう。
 知り合いには、いろんなタイプの人間がいる。誰とでも接点を持つ人、気の置ける人間としか付き合わない人、あるいは同一のコミュニティの中で人間関係を完結させようとする人もいれば、逆に自分のコミュニティに他人を混ぜようとする人もいる。本当に多種多様で、一人ひとり人間関係の作り方は違うようにも思える。
 私自身を振り返ってみれば、主観的に楽しそうと思えば、金と時間をかけてどこまでも行ってしまうし、逆に得るものがコスト(金と時間)を割り込むと判断すれば、たとえ隣近所で開かれる酒の席でも行かないことがある。後は、そのときの気分の問題もあるが。私自身の判断に無理させない、ある意味正直で、ある意味とても生意気だと思うが、それが私なので仕方がない。
 番組の中で、One of themではなく、For youのコミュニケーション。相手に興味を持つことで、相手にしゃべらせる、しゃべろうと思わせる、そのために面と向かって話をする。「腹を割る」という言葉があるが、それは自分と他者双方の脳の共感回路が働いた結果、個人間で生まれる状態のことを言うのだと思う。共感→開示→認知の深まり→充実といったところだろうか。
 よって、情報共有はツールを解しても、情報源を増やすことでもできることであるが、本音やそれを通じた自己変容というのは面と向かって話す必要があるという整理ができる。だから、大事な相手とは会って話をする必要があるのだろうと思う。