2023年12月10日日曜日

ジョージ・ルーカス原案、村上博基著『サバンナの探偵 ヤング・インディ・ジョーンズ13』文藝春秋、1993年。

  インディ・ジョーンズ若き日の大冒険シリーズ。率直に、このお話はテレビシリーズでも印象が薄いんだよな。多分、中学生の私にとって、アフリカという場所はあまりに魅力に乏しかったからだと思う。今回読んでみても、やっぱり他の話を比較してしまうと、史実その照らし合わせである人物の歴史が浮き彫りになったりする魅力みたいなものを捉えきれない。今回読んでみて感じたのは、共通の言葉を使っていなくても成立するコミュニケーションがあるらしいこと、住んでいる場所や人間関係、いわゆる文化、の違いによって行動は変わってくること、その違いを認めることはちょっとした工夫でありながら、他人にそれをやってもらうことは困難を極める、ということ。