2010年2月21日日曜日

竹中ナミ『ラッキーウーマン』飛鳥新社、2003年。

社会福祉法人プロップステーション理事長による著書。
「ナミねぇ」こと竹中ナミ氏の半生を語りつつ、現在の活動に至るターニング・ポイントを様々なエピソードから記した一冊。
重度脳障害の娘を持つ当事者としての立場と、社会活動家としての立場とが共存しているナミねぇの、身体の内側からほどばしるエネルギーが伝わってくる一冊です。
ユニバーサルデザイン基本法を巡る、議員や研究者とのやりとり、果ては渡米してしまう行動力には、脱帽の一言です。
(Web:社会福祉法人プロップステーション)
 
実は、Iyokiyehaが岡山勤務をしている頃、一度ナミねぇとメールのやりとりをしたことがありました。
電話で在宅勤務の問い合わせを受け、紹介先の一つとして兵庫県で活動を展開していたプロップさんはどうかということで、問い合わせをしたところ、理事長自らお返事してくれたという思い出がありました。
そんなこともあり、この本を買って、しばらく書棚で眠っていたのですが、この機会に読破。
福祉は突き抜けるとここまで行く、という事例は全国にいくつもありますが、ナミねぇの活動もその一つのように思われます。
 
転勤の都合で、本拠地とは距離が離れてしまったのですが、東京にも事務所があるとのこと。
何かの折に寄ってみたいですね。
活動には注目、です。
 
 
おすすめ度:★★★★☆(障がい者(チャレンジド)と関わる仕事をしている人に特におすすめ)