2009年10月12日月曜日

苦情というか・・・何というか・・・

仕事をしていて、時々ある電話。
主訴はおそらく「困ってる、何とかして」というものなのだろうが、なぜかはっきりそう言わない。
「お宅は何をやっているのか?」
「働けるようにしてくれるのか?」
「仕事を探してくれるのか?」
別に、わざとのらりくらりと対応するわけではないのだけれども、電話の向こうで何に困っているのかわからないと、こちらも対応のしようがない。
相談を提案することも、他機関の情報提供もできないことはないのだけれども、二言目、三言目には「結局、どこも何もしてくれないんですよね」と否定的。
「オマエにそんなこと言われる筋合いはないぞ!」
と、言いたい気持ちを抑える。
不思議なもので、相手が言いたいことを言い始めると、更に冷静になってしまう。
突っ込みどころは満載だけれども、まず電話の向こうの人は何をいいたいのかと考えると、聴きモードへ。
とはいうものの、こういう電話は概して後味が悪い。
先日は、
「僕みたいな人はのたれ死ねっていうことですね」
という言葉を言い放って切られてしまった。
利用歴があるようなことを言っていたけれども、名乗らず、担当者の名前も言わず、連絡先とか、個人を特定することは一切言わなかったので、追跡のしようもない。
こういう苦情とまでいかない電話は、仕事を始めてから何度かとる機会がある。
延々と自分の自殺歴を語る方や、一通りの文句を言って何にも話を聞かない人、訴えてやるとすごむ人。
こうして、相手に食ってかかる人って、その電話をする直前は一体何を考えているのだろうかと、疑問に思う。
純粋な意味では、かなり興味があるし、カウンセラーを名乗る以上、他人のどんな考え方にも興味を持って「知りたい」と思うことが大切なように思う。
こと、雇用支援/就労支援のサービス対象となるには、あくまで「その人」に動くつもりがあるかどうかにかかっている。
障がいを持った人であっても、雇用する事業所の担当者であっても。
その人の人生、その事業所の方針である以上、推進力を高めること(例えば、10を100にすること)はできても、動き出すこと(例えば、0を1にすること)を「させる」ことはできない。
今回の電話の主に、その原動力はあったのだろうか?
そして、それを引き出す術を、Iyokiyehaが意識していたかどうか、少し考えどころだと思う。