2009年10月4日日曜日

遠藤拓郎『4時間半熟睡法』フォレスト出版、2009年。

睡眠に関する研究は、以前から見聞きしたことがあり、基本的なことは知っていたつもりだが、ちらばった知識を組み合わせることによって、一つの「熟睡法」としているのが本著。
著者の遠藤氏は「4時間半熟睡法」を提唱しているが、これは毎日4時間半だけ寝ればいいというものではなく、ビジネスパーソンが睡眠時間を削らざるを得ない時に、どのように睡眠時間をコントロールするか、という問いに対する現実的な一つの提案として読み取れる。
平日は4時間半、週末に6~7時間半の睡眠をとることで調整する方法と、その根拠となるデータを示している。
データに基づく記述が目立つが、本文には読みにくい数的データはほとんど掲載されていないので、平易な内容で読みやすい。

東京勤務となり半年、これまでより明らかに睡眠時間が短くなっていることについて、手を打ちたいと思い購入。
6時間以上寝ないとパフォーマンスが落ちることは自覚しているが、そうはいっても通勤に片道1時間半かかるとなると、仕事量をコントロールしても睡眠時間の確保が難しい。
ならば、短時間であっても質のいい睡眠をと考えて、参考に読んでみた。
「理想の生活」全般を通して睡眠の質を高める、ということを念頭におきながらも、遠藤氏の提案は非常に簡単な「体温の調整」に注目している。
今の生活に「一手間」かけて、体調が改善するならよし。
そうでなくても、夜の入眠がスムーズになり、朝スッキリ起きられるようになればそれでいいのかとも思う。

余談だが、この本の読みやすさは、同テーマの他の単行本を凌駕していると思われる。
文字数が少ないこともあるのだろうが、必要なことを最短ルートを通って書いている、という感覚があった。
Iyokiyehaは1時間半くらいで読破できました。


おすすめ度:★★★★☆(現段階では効果が実感できていないため)