2022年2月6日日曜日

今村泰丈『腰は反らずにしならせる! 正しい「後屈」入門』日貿出版社、2021年。

  身体の動かし方については、毎日のラジオ体操や運動、(最近お休みしているけれども)合気道なんかを通じて学んでいるのだけれども、意外と気にしていないのが背骨。自分の身体を支える、見方によっては最も大きい骨であるにも関わらず、普段気にしていなくて、進退動作時にもその動きを意識しないのが背骨。背骨を悪くしてしまうと障害になってしまうこともあるのに、これまで自分の背骨はあまり意識していませんでした。

 その背骨と、関連する腰や頸椎(首)を「後屈」によってストレッチしましょう、というのが本書の主な内容。それも「正しく、負担のない後屈」のためのコツが細かに記載されています。

 「後屈」と一言にしてしまえば、疲れた時に「あーっ」と反らせる伸びや、ラジオ体操にも入っているのだけれども、本書の内容と照らしてみると、今までやっていた後屈は、腰にも首にも負担がある動作だったことに気づきました。ただ、ちょっと残念なのは、本当に正しい動作としての「後屈」の感覚がまだ身についていないので、あれこれと試行錯誤しながら「正しさ」を自分の身体との対話の中で見つけていかないといけないところだろうか。

 それも含めて、自分の身体と向き合いたい人にとっては、シンプルな「後屈」を通じて取り組めるので、おすすめの一冊です。