2019年3月17日日曜日

Groovy! グルーヴィ!

-groove 名
 1 溝、わだち、車の跡
 2 決まりきったやり方、慣例
 3 適所
 4(俗)楽しいこと〔経験〕、すてきな〔いかす〕もの、名演奏のジャズ

 Iyokiyehaは自室で何かやるときによく音楽をかけます。ラジオも多いですが、何か作業をやる時は音楽の方が多いです。「好きなジャンルは何ですか?」と聞かれますが、何でも聞きます。つまらない回答で申し訳ない。友人の軸によっては「あいつはジャズなんか聞いている」とか「クラシックのライブ行くんだよね」とか「IyokiyehaというとHOUNDDOGのイメージ」などなど、いろいろ言われますが、どれも事実でどれもすべてではない。よく言えば広い趣味になるし、悪く言えば雑食とか浅く広い、とか。
 個人的には結構どうでもよくて、一言でまとめたら「よいものは『良い』」と思っているだけです。そのくらいでいた方が気が楽だし、素直に音楽を感じられると思っているので「浅い」と言われても結構です。

 話は少し変わって。
 先日、PTA活動で学区にある中学校の卒業式に来賓として臨席させていただく機会がありました。自分が小さい頃「来賓席に座る人って、偉い人なんだろうな」「自分には縁のない人達なんだろうな」と思っていた来賓席に座る自分という新鮮さがあったという話題もあるのですが、今日は音楽の話。
 Iyokiyehaが住む所沢市の学校では「合唱」に力を入れているそうで、この学校では卒業式に「リフレイン(作詞:覚和歌子 作曲:信長貴富)」という歌を見事に合唱していました。これがまた聴かせる歌で、素直に感動してきました。

 こんなIyokiyehaが感動したんです。学生の頃「合唱」は大嫌いでした、「男子ちゃんと歌って」と言われる側(ふざけている、ではなくて私は音程が合わせられないんです。真面目な子が言う「ちゃんと」にゃならないんだよ~)でした。卒業証書授与式なので、250人弱が壇上に上がる式でした、正直にちょっと疲れていました。それだけでなく、式典の関係は基本的に苦手です、来賓席も仕事ですから仕方がないと思って行ったのも事実です。こんなIyokiyehaです。しかし、感動しました。
 歌詞がいいというのもあるのでしょうが、それはさておいても、ただそこにいた自分を突き抜ける何かがあった、そんな素敵な時間でした。ツーン、と何かが頭を貫いて、一瞬の透明感と澄み切った気持ちが自分の中にやってくる、そんな歌でした。とても心地よかった。

 私が勝手に師匠と言っている(弟子ではない)あるジャズバーのマスターは、本投稿冒頭で紹介した「groove」のことを、

  それは どこからともなくやってきて
  いつの間にか去っていく
  たしかにあるものだけれども
  見えないし聞こえない
  ただ その場にいるひとはみんな感じている

 みたいに表現していた。こんな感じ、って渦巻きを書いてくれたのが懐かしいです。

 なんで卒業式からジャズになったかというと、来賓席に座っていた自分が、このグルーヴ感を勝手に感じていたっていうだけの話なんだけどね。
 いや、普通の感覚じゃ、卒業式とジャズバーは結びつかないと思うのだけれども、Iyokiyehaの自由な思考は、「リフレイン」を聞いて何かに貫かれちゃったんだな~