2013年1月5日土曜日

ケント・M・キース著、大内博訳『それでもなお、人を愛しなさい -人生の意味を見つけるための逆説の10ヶ条』


<逆説の10ヶ条>
1.人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
  それでもなお、人を愛しなさい。
2.何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。
3.成功すれば、うその友だちと本物の敵をを得ることになる。
  それでもなお、成功しなさい。
4.今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。
5.正直で率直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
  それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。
6.もっと大きな考えをもったもっとも大きな男女は、もっとも小さな心をもったもっとも小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。
  それでもなお、大きな考えをもちなさい。
7.人は弱者をひいきにはするが、勝者のあとにしかついていかない。
  それでもなお、弱者のために戦いなさい。
8.何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
  それでもなお、築きあげなさい。
9.人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
  それでもなお、人を助けなさい。
10.世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
  それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。
同書、26~27ページより抜粋。

こうあるべきだけれども、そうできるわけではないことは誰にでもわかっていることだけれども、そこへきて敢えて「人を愛しなさい」「よいことをしなさい」「助けなさい」「最善をつくしなさい」とくる。
日本がどう、世界がどうと言うつもりはないけれども、周囲からは理解が得られないことや、味方がいない茨の道を進まなければならない時なんかには、勇気付けられる言葉とエピソードです。
こういう本は折に触れて読んだほうがいいんだろうな。