2007年2月13日火曜日

強者の理屈

 先日、とある漫画を読んでいたときにひっかかった台詞がありました。
引用はできないが、貧富の差であるとか、環境問題といったものは、経済的に富める人・豊かな人でなければ考えられない。考える余裕がない。とか、なんだかそういった感じのやりとりです。日本の大企業に勤めるサラリーマンが、フィリピン支社で勤務しているときに知り合った従業員に語った言葉です。

 なるほど納得です。確かに、今の自分には食べる余裕があって、こうやってブログなんぞを更新する手段もある。食うや食わずで生きている人たちからみたら、きっと雲の上の存在にも映るかもしれません。自分が吐く言葉は、きっとその対象となる人には、真に届かないのだろうなとそんなことをふと考えました。

 私自身の生活を振り返ってみると、どうだろうと思います。私が毎日相手にしている人たちに話していることは、どこまで通じているのか。そして、私という「強者」の理屈と、それを受け取る人たちとの妥協点はどこにあるのか、ということについて、もっと冷静に考える必要があるように思った漫画の台詞でした。