2012年8月24日金曜日

待ちの姿勢はザルで砂金をすくうようなこと

仕事をしていて以前から感じていたことだけれども、障害者雇用の現場において

企業:軽度身体障害者を希望
利用者:精神障害者、発達障害者が多数

といったミスマッチが恒常的に発生している。
このことは、ハローワークの窓口相談件数や福祉機関や就労支援機関の利用者層から言えることだし、毎年の6・1調査結果からも明らかになっているといえる。

ただし、企業の雇用支援をやっていると「それでも身体障害者」というニーズがあることもまた事実である。

私は、企業のこの姿勢そのものは否定されるべきことではないことと思っているが、ただこういった姿勢を堅持すると、思い通りに「雇用率」を上昇させることは難しい。
最近、上記統計から「ニーズに合う人は統計的にも大変少ないですよ~」という話をした上でハイレベル求人と職域開発求人を並列で出してもらうような形に誘導する。Iyokiyehaの腕の見せ所です。

結局、ハイレベル求人を提出していい人が来るのを待つ姿勢というのは、ザルを買って近所の川で砂金をすくうようなものでしかないといえる。コストはザル代、近所の川へ行く交通費程度で、ザルを動かすのはそれほど肉体的にも負担がない、ただしすくえる砂金なんかしれたもの。ハイレベル求人を金とするならば、待ちの姿勢はこういったことであることを端的に伝えられるとまた変わるのかと思う。
では鉱脈はどこにあるのか?いい鉱脈は人が入っていないところにあるから、そこへ行くためのコスト、鉱石を切り出す道具が要る、労働力が要る。必要があるのなら準備を促し鉱脈へ案内していくのが雇用支援のイメージなんだろうなと。

そんなことを考えながら、書留を出しにいった昨日の昼間でした。