2018年2月10日土曜日

世の理に合わせていく

こと-わり【理】
物事の理非を分かち定める意から
1.道理、条理。
2.格式・礼儀にかなっていること。
3.理由。わけ。
4.当然のこと。もっともなこと。
(以下略)

そして、結局今年の一文字は「合」としました。
「談合の”ごう”ですね」
と場を緩めつつ、意味するところは、自分は何に合わせていくのか本気で考えて仕事せよ、という戒めを込めた一文字としました。
勤務先に合わせたら組織としては使い勝手がいいけれども本業を全うできるのか、法制度に合わせて仕事を進めるのは当然だけれども制度があるから考えなくてもいいのか、世界を見据えて仕事をするには漠然としているのではないか、そうではなくて、きっと私が今置かれている立場としては「世の理」みたいなものに合わせていくべきではないか。
ただ、このことは中途採用だからということではなく、みんなが本質的に考えていることだから、我々はプロパーとはちょっと違う観点から「世の理」に近づくための意見をどんどん場に出さなければならないし、組織内部のマイノリティが発言するためには今いる人たちと共に汗をかき、動きを作りつつ、場合によってはそれを「転轍(てんてつ)」してもっといい動きにしていくことが求められているのだろう。
と、幹部の前でこんなことを語ってみました。
途中で、プレゼンの神様が降りてきたので、儀式モードからいつものモードに切り替わってしまったようです。懇親会では随分ネタにされてしまいました。

こんな機会でもないと、考えないことなので、なかなかいい機会になりました。
もともと「ヘラヘラいい仕事をする」のがこだわりなので、誰に何言われようともあんまり気にしないのですが、「改革のエンジン」とか求められてしまうと、孤軍奮闘して仕組みをバンバン変えていくような革命家が求められてしまうイメージがありましたが、入庁して周りを見回すと、さすがに大学卒業して間もなく試験をパスしてくるような人たちなので、みんな優秀です。優秀な頭脳が周りにあるならば、改革だってそれを使わない手はないでしょ?みんなできるよね、時々口出すからみんなでやろうよ、っていうあたりまえのことを、ようやく自分の腑に落ちる言葉でまとめられたように思います。「転轍」も初めて自分にとって意味のある文脈で使うことができたし。

あと、派生したもので、合気道の「合」パターンも頭の中にはありました。
「合気にて、よろづの力を働かし、美しき世と易く和すべし」
という短歌を引用し、
持っている力を要点に集中させるのだけれども、それは「一番自然な型」であるから、対立軸ではなくむしろともに働くことになる、みたいな。

要は、職場が変わっても、考えることはあまり変わらないのだなとも思う。