2015年4月29日水曜日

パーソナルデータに対する姿勢

TOPPOINT 2015年5月号 城田真琴『パーソナルデータの衝撃』ダイヤモンド社、2015年。より

・様々な企業が収集に力を入れている「パーソナルデータ」について、企業の動きと消費者にとっての価値とリスクに関する解説をしたもの。
・パーソナルデータとは、個人の位置情報、関心事、交友関係、購買履歴など。
・Quantified Self:QSとは、ウェアラブルデバイスなどを用い、自分の活動や状態に関するデータを収集し、生活習慣の見直し等に活用しようというもの。
・家計簿や遺伝子検査等、Web上での情報収集の仕組み(アプリ等)が利用されている。個人の関心事や消費行動、果ては遺伝子情報までWebを通じて企業に差し出していることになる。
・販売促進広告を効果的に配信するなど、消費者にとってのメリットはある。
・ただし、遺伝情報に関して「究極の個人情報」であると同時に「家系情報」にもなりうる。子供や孫まで保険の加入や雇用に関する影響がでる可能性を示唆している。

 個人情報の保護について敏感になっている昨今であるが、様々なツールを使用することにより自分の情報が思いもよらないところへ流出してしまっていることも考えられる。
 鑑識眼を養うことを主張しているようだが、そのためにはインターネットやWebに関する知識の他、ソフトウェアやプログラムに関する知識が不可欠であるといえる。加えて、自分が使用するツールの仕組みやその前後の関係について知り、自覚をもって使う姿勢が問われているように感じた。