2015年2月8日日曜日

齋藤孝『大人のための 読書の全技術』中経出版、2014年。

・読書により、言葉が使えるようになる。伝わりやすくなる。思考の視点が増える。
・情報を受け取る速読、思考したり文章を味わう精読。どちらも重要である。
・速読について。同じテーマを6~7冊読む。
・締め切りを設定する。
・言葉の力は偉大です。言葉というものを中心に据えてはじめて私たちは自らの感覚や思考、個性などを整理し、人間関係能力を高めることができるのだと思います(81ページより)。
○ライフスタイル
・読書ルールをつくる「読めないのはいつ?」
・垂直思考を深めるのが読書。
○速読
・本をさばく。5分で読んでアウトプットするための技術は「ポイントやキーワードを押さえる」こと。
・二割の理解でいい。
○精読
 エッセンスを自分なりに咀嚼し、自分の中にとりこむこと。方法として「音読」と「引用ベストスリー法」がある。後者は、(1)好きな文章を3つ選んで引用する。(2)配列する。3つを選んだ自分というもの=自分のその作品への関わり方を整理すること。読んだら、本について話す。書き写す。
○アウトプットについて
・話題を見つけるための質問と、話題を掘り下げる質問を使い分ける。
・ものごとを究する=その人の言語能力を高め、思考力を高める。
・概念を自分の中で言語化し、活用出来るものに高める。
・新しい言葉をきちんと概念として使いこなせるか。
・書き言葉で思考できるようになる。書き言葉で話せるようになる。
・デザインシート(フォーマット:268ページ)
①対象
②タイトル・テーマ
③狙い-何のために
④テキスト(素材)
⑤キーワード-中心となるコンセプトは何か?
⑥段取り-具体的にどう行うか
⑦仕込み-準備はどうするか
○あとがき
・将来に目を向けて点と点をつなぐことはできない。何らかの形でつながっていくと信じなければならない。
・一冊の本は、自分の中に確実に1つの点をつくる。