2014年5月25日日曜日

本川裕『統計データはおもしろい!』技術評論社、2010年。

公開されている様々なデータから、散布図、相関図を作成して公開している「社会実情データ図録」というWebページがあります。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/
(Web:社会実情データ図録)

本著の著者はこのサイトの主宰者で、民間企業で研究者をしている方のようです。おそらく仕事だけでも多忙を極めるような方がこのようなサイトの運営や執筆活動をされていることにも驚くのですが、その内容もまた興味深いものばかりです。
著者は本書の目的を、
(1)相関図がこんな風にもつかえるのかと、これから論文、研究・調査レポート、企画書を作成しようとしている方のガイドブックとなること。
(2)読者に、相関図の題材となった世界や地域、社会の実情により深く興味を抱いてもらうこと。
としており、また、
「社会通念に囚われず、種々の社会現象について、データそのものが語っているように見える法則性に関し、オリジナルな仮説を示し、真実を見極めようとする人々に検討材料を提供すること」をサイトの目標としています。
(3~4ページ。「はじめに」より引用)
さらに、本サイトが全体を見渡しにくくなっている現状を考慮しつつ、サイトのガイドブックとなりうるものとして本著を出版されたようです。

掲載されている散布図や相関図は、どれも「おやっ」と思わせるものばかりで、確かに興味深いものです。書籍の内容もさることながら、その根拠としてのグラフや元データの情報は、仕事でも生活でも大変参考になるものばかりでした。