2009年3月24日火曜日

ネットワークを継続する知恵

ネットワークの重要性というものは、1970年代から各分野で論じられるようになっているとのこと。
確かに、古い文献を読んでも「ネットワーク」なる言葉は存在し、その素晴らしさや有用性について論じられているものが多い。

何らかの理由で自分にはできないことを、他の専門家と知り合うことによって成し遂げることができるなど、どんな分野の活動であっても、よりよい成果を求めていく上で「ネットワーク」は欠かせない。

山梨に勤務して2年。
ちょっと早い異動の対象となってしまい、自分にとって中途半端なケースが多く、その引継ぎに外部の機関を訪れると、言ってもらえる「残念です」。
うれしい反面、複雑な気分にもなる。
「人と人とでつながっていたので」なんて言われると、自分がやってきたことやその方向は、決して間違っていなかったのだという確認ができるとともに、Iyokiyehaとケースを通じた担当者間のつながりを「機関-機関」のつながりにまで昇華させることができなかったことを、嫌でも実感させられる。
理論的にも、実践的にも、個人から機関へとネットワークを発展させることによって、その効果を継続的なものに発展させることができる。

ただ、これは本当に難しい作業だと思う。
担当者間のつながりというのは、あるケースや事案を通じて形成されるものであり、そこにはある意味「看板」を排除したところでの個人的な接点が重要となることが多い。
山梨の勤務では、これまであまり接点のなかった機関との接点を作ることに注力してきた。
その成果は、Iyokiyehaには実感できないこともあり、やり残した感もあるわけだけれども、自分を含めた意思ある人たちが蒔いた種が、いつかきれいな花を咲かせることになることを願わずにいられない。

そして、個人から機関へとネットワークを昇華させていく手法の開発と実践と公開は、Iyokiyehaが今後仕事をしていく上で、一つのライフワークになると思う。