2009年3月20日金曜日

組織人としてのアイデンティティ

個人的な「私とはどんな人か」ということではなく、今、Iyokiyehaが所属している組織の一員として、組織人として「私の仕事はどんな仕事か」ということを考えるに至る。

きっかけは、追い出しと称して飲んだ、あるワーカーさんとのやりとり。

障がいを持つ方の就労支援機関の中でも、One of themで満足してしまえば、それはそれでいいのかもしれないし、「日本で唯一の雇用支援機関です」なんて言ったって、そもそもこの仕事はニッチな仕事ですから、「はい、そうですか」で済んでしまう。
労働行政の中で優先順位をつけたら、決して優先順位は高くないし、自立支援法になってようやく注目されるようになった仕事です。
そんな状況のなかで、「ようやく私達の時代が・・・」なんて、胡坐かいて座っていたら、どんなに独法の外部評価がよくたって、最前線で主戦場となる地域のネットワークには組み込まれず浮いていくことは必至。

以前、Iyokiyehaが一目おく同期が、酔っ払った席で「Iyokiyehaさん、ウチの仕事は困難事例やってナンボだよ」と言っていたことを思い出す。
当時は、目の前のことに必死に取り組んでいた時期だったので、そんなことは考えられなかったのだけれども、今になったら少しはわかるような気がする。
その土地に合ったやり方ってどんなやりかたなのか?
媚を売るのではなく、真に頼られる仕事ってどんな仕事なのか?

岡山でも山梨でも、自分なりに考えて、よくも悪くもどこにも偏らずにやってきたつもりである。
もちろん、ふりかえりながらやっていくことを心がけてやってきたつもりだが、その評価は周囲に任せるとして、何かの折にその評価が自分の耳に入ったらいいと思う。

2008年度は「安易に『できない』と言わない」ことでやってきた。
2009年度は、新天地において同じ取組みができるのかどうかはわからないが、PSWの実習先でも、冒頭のワーカーさんにも言われた「誰のためにやっているのか?」ということは、肝に銘じて臨みたい。