2019年12月31日火曜日

17年越しの到達点

こんなことばっかりやってるから、Iyokiyehaはいつまで経っても小さい人間止まりなんだけどね。
森岡正博氏の著書を時系列で読んでみよう個人プロジェクト(仮)を始めて、大体一年が経ちました。修士論文で取り上げた(今となっては「と思っていた」だな・反省)「生命学」について、引用だけど自分の中でようやく言葉にできたので、備忘録。
久々に頭の中でスパークが起こって、知的に気持ちいい勢いでまとめてみます。こういう知的快感があるから読書はやめられない。

「生命学の知の方法」とは、以下の通り。
・「他者」が「現前」する。
・この「痕跡」に気づき、(自分が)ゆらぎ、(自分の生き方を)問いなおし、(自分を)変容させ、生きなおす。
・この新しい生を通じて、人々に「ゆらぎ」(前文の過程)を伝える。


他者:私の意向と関係なく、私の世界の外部から一方的に到来する何ものか。自己の優位性を根源的な仕方で脅かす何ものか。
現前:すでにいないはずのひとが、そこに現れていること。ものに対しても同様。
痕跡:他者が現前する形式。

参考:森岡正博『生命学に何ができるか ――脳死・フェミニズム・優生思想』勁草書房、2001年、78~84ページ。