2014年2月4日火曜日

佐藤真澄『小惑星探査機「はやぶさ」宇宙の旅』汐文社、2010年。

私は元々、イベント毎にはあまり興味がないので、2010年の「はやぶさ帰還」の頃にはそれほど騒がなかったのですが、その後映画化されたものを観て、改めてこの小惑星探査機の実績に感心しました。
地球からプログラムを送信して、はやぶさに届くのが16分後。それだけ離れたところを航行する探査機を研究者たちが操作し、小惑星からサンプルを採取する。本書は、様々なトラブルに見舞われながらも、途中交信が途絶えてしまっても諦めずにとりくんだ様子が簡単な言葉で描かれている書籍です。
帰還当時、「はやぶさ」が半ば擬人化されていることに違和感を覚えたものですが、本書を読んで改めてそれに値するドラマがあったのだと思いました。