2011年10月10日月曜日

小室叔恵『人生と仕事の段取り術』PHPビジネス新書、2010。

ワークライフバランスでおなじみ、小室氏のWLB入門書。目新しいアイデアが満載というわけではないけれども、具体的にワークライフバランスを考えて行動に移すときの手順や注意点の概要と、その効果が述べられている。
WLBの取り組みは具体的な行動が大切ではあるのだけれども、継続のためには本書で述べられているような哲学が必要になってくるように思います。
単に仕事を減らして楽して面白がる、ということではなくて、限られたパイ(時間)を可能な限り効率化して、アウトプットの質を落とさない、もしくはレバレッジを効かせて今まで以上の成果を生み出す。
こういった考えが根底にあって、はじめてWBLの取り組みは根付くのだと思う。この成果の部分を誰の目にも明らかなように示せるといいのになと思う。
WLBの取り組みに必要なのは、成果を誰の目にも明らかなように示すデータの提示と、働く人一人一人の意識改革(OS更新)になるのだと思う。小室氏の取り組みや、その周辺領域での取り組み(FJ含む)によって、明確なデータが示されることを真に願う。