2021年2月20日土曜日

立場が変わると見えてしまうもの

 「しがらみ」って言葉があります。「いろいろなしがらみがあって…」と使いますが、調べてみたら、水流をせき止めるための柵のことなんですね。

しがらみ【柵】

1 水流を塞きとめるために杭を打ちならべて、これに竹や木を渡したもの。

2 転じて、柵(さく)。また、せきとめるもの。まといつくもの。

とあります。(広辞苑)

 人間関係につかう、冒頭の用例は辞書の2の意味の中でも、「望んでいなくても、まとわりついてくる」イメージで使っているということができます。

 人間関係って制御しきれないものですが、自分の立場が変わるとそれに伴っていろいろな人的環境の変化が生まれます。この内、自分の利益になる(と思える)関係を「人脈」、そうではなく面倒な、うっとおしいなど、不利益と位置づく関係を「しがらみ」などと言うのであれば、整理できるでしょう。

 さて、現実に目を向けてみると、Iyokiyehaは現在の職場の他にいくつかの人間関係があります。そのほとんどは上記「人脈」になっているのですが、ある立場関係で、自分の思いもよらない関わりが生じてくることがあります。「いやぁ、最近いろんなしがらみがあってさ」って感じです。漏れ聞こえてくることとすれば、地元の名士が私のある立場に関して「ご意見・ご質問」してくるとか、現状活動がまわりまわって全く事実無根の噂として「ご指摘」が入ってくる。なるほど、なかなか面倒だ。

 これまでの職場は、よくも悪くも理詰めが通用する社会が主流だったのだけれども、このいわゆる「よくわからない働きかけ」については、しょっぱなから殴り掛かられるような雰囲気で、何が偉いかわからないマウンティングを仕掛けられるので、慎重に距離をとっているのですが、相手が全く見えない(発信源が分からない)というのは、なんだか不気味ですね。まぁ、ご指摘の寄って立つ背景が全く事実無根なので、とりあえずは全く怖くないのだけれども、こんなやりとりがまかり通る社会を作り出してしまっている人達の思考が読めないので、なんだか面倒だなぁというのが本音です。事業の主旨ではなく、あくまで感情論の土俵で勝負されるのは、仕事だけで十分お腹いっぱいなんだけど、って感じで食傷気味なこの頃です。

 これって、しがらみ、でいいよね。