2013年12月24日火曜日

【Audio book】高木敏子『ガラスのうさぎ』

いわゆる戦争モノというカテゴリーになるのでしょうが、この小説は臨場感や一人称の心のゆらぎを表したものとして、秀逸だと思います。
とにかく迫力がある、繊細である、喜怒哀楽が行間から伝わってくるというのは、こういう読み物なのか、と思わされた一冊でした。
テーマ、というか話題はとても現実的で、戦争の時代に多くの人たちが体験したのであろうことが、淡々と、しかしつい聴き入ってしまう内容で、AudioBookとはいえ「次はどうなるんだろう、だいじょうぶかな?」と何度も何度も思わされる作品でした。

今年、大変思い出に残る一冊でした。