2008年8月18日月曜日

精神保健福祉士スクーリング(3日目)精神保健福祉論(Ⅲ)

3日目。
少し疲れも出てきた。
この高校生みたいな生活は、心身ともに疲れることに気づく。
勉強って体力が必要だなぁ。
高校生って、すごいね。

講義を受けて考えたことは、以下の通り。
■以前から「ストレングスstrength」は、静的なものではなく可能性を含む動的なもの(本人を行動に駆り立てる「意欲」など)を含む概念ではないかと思っていたが、「潜在能力」を含むICFに基づく概念であることが確認できた。Iyokiyehaの仮説は当たらずとも遠からじといったところだろう。
■職場の支援の中では、時々使っている考え方だが、「知覚-認識-行動」のそれぞれの間には、それぞれを連動させるものがある。「能力」なのか、「神経」なのかわからないが、「知覚」「認識」「行動」の関係を厳密に示すと「(環境―◎―)知覚―○―認識―●―行動」となる。Iyokiyehaは仕事柄、「行動で評価」しているが、行動に至る流れを前述のように示すのであれば、○でつまずいているのか、●でつまずいているのかによって、同じ「行動」が表れても意味が変わってくる(◎は、聴覚障害者や視覚障害者、発達障害者など、感覚機能の障害により、情報そのものを感じる段階)。今日の講師が「精神障害者は嘘つかないよ、うまく言えないだけだ」と言ったことが、すごく響いた。確かに、私が今まで「虚言癖」と評価していた人の中には、それが「上手く言えなかった」だけの人もいるかもしれない。というか、ひょっとしたら人格域と診断される人の多くが、●の流れが「非常に」うまくいっていないのかもしれない。これはIyokiyeha仮説です。
仮説だけれども、例えばこの図で、身体障害者の一部は◎、知的障害者は○、発達障害者は◎と●、精神障害者は●(認知機能であれば○が追加)が課題となるのかもしれない。乱暴な整理だけれども、意外とわかりやすいかも。
■職業リハビリテーションにおいても、「ストレングス」は強調されるが、実際の業務の中では、それが活かしきれていないようにも思う。もちろん、ワーカーとIyokiyehaの仕事は、厳密には立ち位置が違うし、業務評価やら制度やら財源やらで、がんじがらめにされていることが原因であるように言われることもあるけれど、しかし、それが全てか?というと、個人的にはマンパワーにも課題はあると思う。もちろん、Iyokiyeha自身を含めてではあるけれども、職業リハビリテーションを構成する一人一人が、意識して視野を広げて、知恵を使うことを意識しなければ、考え方は硬直化してしまうように感じる。制度上の縛りを積極的に破ることをよしとするわけではないが、確かな実績を作って然るべきところに提案するだけの力は、つけておきたいものである
■ソーシャルワーカーの立場も、職業リハビリテーションの立場も、クライアントに対する態度に大差はないと思う。本人ニーズに基づく支援を実施する点では同じといえる。ただし、就労支援を考える時に大切なのは、ニーズが本人だけでなく、事業所からも同様に示されることだ。
■職業リハビリテーションを含む就労支援を考える時に、よく「本人側に立つか、事業所側に立つか」という選択肢が提示されるが、これについても今後考えなければならない。本人―――事業所と、よく単一軸で示され、そのどこに支援者が立つかという議論がされるのだが、本人と事業所の間にあるのは「事業所の作り出した環境」であり、就労支援とはこの意味の「環境」に本人が適応できるか否かというところが核となる。この「環境」はもちろん、事業所の「ニーズ」によって形成されるものであり、本人の配慮「ニーズ」は、「環境」の変化可能域内でのみ意味を成す(範囲外であれば「環境」に入ることが許されない=雇用されない)。


1.ストレングスモデル
(1)従来のソーシャルワーク
 精神障害者を世間から排除しようとする背景があった。パレンス・パトリエ(国親)の考え方(みんながやろうとしないから、国が法に基づいて支援する)に基づき、ソーシャルワークの概念が生まれる。
 伝統的医学モデルによる、パタナリズム(父権的温情主義 例:退院してもロクなことがないからずっと病院にいなさい)が問題視される。クライアントを「能力なし、無力」と捉えがちな考え方。

(2)ストレングスモデルの概要と要点
 伝統的医学モデルの対立概念として提出される。原則は6点、ケアマネジメントから生まれたもの(注:ケアマネジメント(英)「支援(ケア)」を何とかする。ケースマネジメント(米)「個人(ケース)」を何とかする。視点・立場に違いがある)。
・ストレングスモデルによるケースマネジメントの原則
 ①精神障害者は回復し、彼等の生活を改善し質を高めることができる
※②焦点は病理でなく個人の強さである
※③地域は資源のオアシスとしてとらえる
 ④クライアントは支援プロセスの監督者である
 ⑤ケースマネージャーとクライアントの関係が根本であり本質である
 ⑥我々の仕事の場所は地域である
(※印の二つが核となる)
重要なのは、考え方や資源をRe-framing(リフレイミング:再構成)すること。

(3)ストレングスの要素(空間、個人、環境)
 ①生活空間(Niche:生存適所)
  個人の勝手ができる空間を作り出す
 (空間の質が生活の質を決定する)
 ②人々の側の条件-個人の強さstrength
  -願望(目標と夢がある)
  -能力(願望を達成するために、彼らの強さを用いている)
  -自信(目標に向かって次の段階に移る自信を持っている)
  -潜在能力
  -希望
     など
 ③環境の側の条件-環境の強さ
  -資源(目標達成に必要な社会資源への接近方法を持っている)
  -社会関係(少なくとも一人の人との意味ある関係を持っている)
  -機会(目標に関連した機会への接近方法を持っている)
 ④その他
  -エコロジカル視点(人と状況の全体性に着目)
  -ノーマライゼーションの実現
  -回復(リカバリー)
 これら①②③④を通して、クライアントを権利主体者とし、エンパワメントenpowermentしていくのが、「ストレングスモデル」に基づくソーシャルワークであるとする

2.コミュニティ・ソーシャル・ワーク(Community social work)
 「コミュニティワーク」は、「地域援助技術」と訳される。大橋謙策氏が提唱する「コミュニティ・ソーシャル・ワーク」とは、大橋氏が理想とする「ジュネリック・ソーシャルワーク(一人でいろいろな支援(ケース、グループ、コミュニティ)を実施するソーシャルワーク)を基盤に、本人の主体性を尊重し、「生活者」支援を実施するソーシャルワーク。
 アメリカの徹底した分業主義による「ケースワーク」の対立概念として提唱される。

自動販売機

普段、自動販売機をあまり使わないIyokiyehaです。買っても水ばっかりなので、気にならなかったんですが、缶が持てないほど冷たい。
冷やしすぎじゃないすか?頭がキーんとなります。

2008年8月17日日曜日

イングリッシュパブ HUB

JR高田馬場駅早稲田口から徒歩3分くらい。ホテルサンルートの二件隣。
パブなので、バーカウンターはないが、一人でも違和感なく飲める。少し暗いので、雑誌を読むにはイマイチだけど、大きなディスプレイがあるので、退屈しない。
フードはピクルスとかチーズ、FISH&CHIPSなど、パブメニュー。ドリンクはスコッチ、ビール、カクテルなど様々。特別おいしいわけではないけれど、お値段はまあまあ良心的。


英国風パブ HUB
http://www.pub-hub.com/
高田馬場店
http://www.pub-hub.com/shop/baba/index.html

精神保健福祉士スクーリング(2日目)精神保健福祉論(Ⅰ)(Ⅱ)

2日目。
精神保健福祉士養成カリキュラムの中核科目。
スクーリングの時間数も、レポート提出回数も多い。
専門科目の中の、いわゆる「基礎科目」ということにでもなるのだろう。
講義を受け、考えたことは以下の通り。

■歴史は、覚えるしかないのだけれども、排除・隔離から、治療・病院収容、保安処分との絡みもありながらも、地域生活・支援・社会復帰・参加といった方向へ、法的に目指していくものが変化していることはわかる。制度が充実しているかどうかについては評価しかねるが、精神障害を持った人であっても「参加の機会」はあることがわかる。同時に、「参加しない自由」も保障されていることは忘れてはならないと思う。
■インフォームド・コンセントについて。Iyokiyeha自身が果たして、「適切な説明」をしているのかどうか見直すきっかけになった。同意能力のアセスメントも必要ではあるが、クライアントが適切な説明の下で、正確な理解をして、それに基づく選択ができているか、今後各クライアントに対しても確認する必要がある。


<講義内容概要>
○精神保健福祉論(Ⅰ)(Ⅱ)
1.精神障害者処遇の歴史「排除からノーマライゼーションへ」
(1)排除の歴史
①養育院(東京)
 ロシア皇太子が来日予定時、地域生活をしていた精神病者を収容した。
②癲狂院
 養育院に収容された者が、後に収容された場所。養育院に収容されていた者が、より重度の者の世話をするなどの状況があった。
 ③村山全生園(@多摩)
 ハンセン病者を隔離するために作られた施設とされている。
 上記施設はごく一部とされていたが、この頃は社会復帰といった発想はなく、収容され治療されていた。元々、宿屋であったものが、寺や神社・仏閣といったものを併設し、治療に当たっていたとされる。治療には、灌漑療法など「水」を使ったもの(打たれたり、浸かったり)が目立つ。

(2)法整備とそれに関する出来事の推移
 ①1900年 精神病者監護法
  ・私宅監置(座敷牢)
  ・親族の監護義務(現在の「保護者」)
 (この頃、呉秀三らの調査がある)
 ②1919年 精神病院法
  ・道府県に公立精神科病院の設置を命ずる
 (しかし、国の予算は軍備に回される時代で、設置は進まなかった)
 ③1950年 精神衛生法
  ・措置入院制度の整備
  ・同意入院制度(現在の「医療保護入院」)
  ・精神衛生鑑定医を設ける
  ・私宅監置の廃止
 (私宅監置を公的監置に置き換え、長期間の隔離が目的)
 ④1964年 ライシャワー事件
  ・精神障害をもつ19歳の少年が駐日アメリカ大使を刺したことにより、「野放し」となっている精神障害者を「治安的取締りの対象」とする警察庁長官答弁
 ⑤1965年 精神衛生法改正
  ・保健所を精神保健行政の第一線機関として位置づけ、精神衛生相談員を配置
  ・通院医療費の公費負担(2分の1)
  ・措置入院者が離院した時の届出義務
 (治安的要素の濃いものとなり、在宅精神障害者の把握が強調される)
 ⑥1969年 Y問題
  精神的に不安定だったY少年を、家族の依頼により公的機関のソーシャルワーカーが警官二人とともに訪問し、入院させた
  ・PSWの倫理だけでなく、精神医療の必要性まで議論される
  (精神科病院があるから、精神病が存在する:不要論)
  ・PSW協会で議論(結果として協会解体、再建)
 ⑦1970年 『ルポ精神病棟』
 ⑧1984年 宇都宮事件
  入院患者2名が看護職員の暴行により死亡する
 ⑨1987年 精神保健法
  ・国民の精神的健康の保持増進を図ることを目的とする
  ・人権擁護と社会復帰促進が明記された
  ・任意入院制度が設けられた
  ・社会復帰施設(生活訓練施設、授産施設:2類型)
 ⑩1993年 精神保健法一部改正
 ⑪同年   障害者基本法
  ・精神障害者が障害者施策の対象として位置づく
 ⑫1995年 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)成立
  ・精神障害者の自立と社会経済活動への参加の促進のための援助が加わる
  ・精神障害者保険福祉手帳の創設
  ・社会復帰施設追加(福祉工場、福祉ホーム:4類型)
  ・通院患者リハビリテーション事業の法定化
 ⑬1999年 精神保健福祉法改正
 ⑭2005年 障害者自立支援法成立
 ⑮同年   精神保健福祉法改正

2.人権と人権を支える思想(ノーマライゼーション)
(1)インフォームド・コンセントの歴史
 1947年 ニュルンベルク綱領(患者の同意について)
 1964年 ヘルシンキ宣言(患者の利益・福祉を優先する)
 1983年 インフォームド・コンセント(アメリカ)
(2)インフォームド・コンセントの要素
 ①クライアントの同意能力の有無
 ②主治医が適切な説明をしているか
 ③クライアントが理解しているか
 ④クライアントの任意の意識的な意思決定がなされているか
 つまり、厳密には、説明するだけでも、同意を得るだけでも、インフォームド・コンセントは成立しない。クライアントにわかる、適切な説明をした上で、クライアントがそれを理解し、他の選択肢も含め検討した上での同意でなければならない。
(3)具体的な質問項目(スカッリーの質問16項目)
 クライアント(患者)やその家族が知りたいことはどんなことか。(スカッリーらの質問項目 T.scully & C.scully)
 ①私に起こっているのはどんな病気ですか? 病名は?
 ②この病気はどの程度重いのですか?
 ③どんな検査を考えているのですか?
 ④なぜその検査を進めるのですか?
 ⑤その検査の危険性は? その検査の結果は治療法の決定に必要なのですか?
 ⑥どのような治療法を勧めるのですか?
 ⑦その治療の目的はなんですか? それで治るのですか? 痛みを和らげられるのですか? 社会復帰できるのですか?
 ⑧その治療法の危険性はどのくらいですか?
 ⑨その治療法が私の場合に成功する確率はどのくらいですか?
 ⑩それは一時的な効果ですか? 持続的な効果ですか?
 ⑪その治療を断ったら私に何が起こりますか?
 ⑫別な治療法はないのですか?
 ⑬どれの治療法を効果と危険性とから比較するとどうなりますか?
 ⑭どれがベストだと思いますか?
 ⑮あなたが私と同じ状況にあったとして、あなたやあなたの家族にどの治療を選択しますか? それはなぜですか?
 ⑯参考になる読み物はありませんか? 情報センターはありませんか?
(2)ノーマライゼーション Normalization
 ①バンクー・ミッケルセン(1950年代)
  「ノーマライゼーション」
  知的障害者の生活を可能な限り通常の生活状態に近づけるようにする
  (知的障害者をノーマルな人にするのではない)
 ②ニィリエ B.Nirje(1967年)
  「暮らしの条件」
  ⅰ 一日のリズム
  ⅱ 一週間のリズム
  ⅲ 一年のリズム
  ⅳ ライフサイクルに沿う
  ⅴ 自己決定
  ⅵ 好きな人と一緒にいること
  ⅶ 適切な住環境
 ③ヴォルフェンスベルガー(1972年、1984年)
  1972年 可能な限り、文化的に通常となっている手段の利用
  1984年 社会的役割の実現に転換する
       ソーシャル・ロール・バロリゼーション Social role valorization
 ④谷中輝夫
  「当たり前」
 ノーマライゼーションを支える考え方として、エンパワメントempowerment、ストレングスstrengthなども注目

2008年8月16日土曜日

島田洋七『佐賀のがばいばあちゃん』徳間文庫、2004年。

スクーリング中で、読み物はたくさんあるのだけれども、息抜きに数冊持ってきた。
完全に勉強モードのこういうときは、軽い読み物がいい。

数年前にベストセラーとなり、シリーズで500万部突破したロングセラー。
嘘のようなノンフィクション。
当時では、それほど珍しいことではなかったのだろうか?
島田氏の自伝。
元気になる一冊だった。

戦後間もない広島で、貧しさから佐賀の祖母と暮らすことになった昭広。
「明るい貧乏」と称し、描かれる生活は、常に明るい。
貧しさから落ち込むのではなく、世の中をうらむではなく、近所の人たちに支えられてなんとか、それでも楽しく生活するばあちゃんと昭広の物語。

個人的には、「本当の優しさとは、人に気づかれずにやること」のくだりが響いた。
運動会に決まって腹痛をおこす、昭広の担任。
そして、友人の修学旅行の積み立てをカンパしたときのくだりに思い出すことなど、「人として」深く、しかしあたりまえなことを、あたりまえに説いている。
つい忘れてしまいがちな、「人」としての他人。
目の前にいる人を、もっともっと大切にしたいものである。
そして、屁理屈を言ってでも弱音を吐かない、生活者としての姿勢。
見習いたい。

講義を受けながら、自らを振り返る

世の中には、話の上手い人と、下手な人がいる。
上手い人の中には、構造化されていて理解しやすい人と、そこまで整理されていなくても事例が豊富でパッションやスピリットが乗った話し方をする人がいるように思う。
今日の講師は、後者がベースで、全体としてはある程度整理されていたのだと思う。
こういう講義は、語録が飛び出し、それが自分のことを振り返るきっかけになる。

例えば、「恋人との関係は、自分が変わってでも維持しようとするのに、結婚して安心すると、今度は相手を自分に合わせようとする」というもの。
Iyokiyehaが嫁さんを自分に合わせようとしているかどうかは、嫁さんが決めることだけれども、人に言わせればIyokiyehaは学生時代からは変わっているらしい。
結婚生活は、お互いのある程度の譲歩があって成立するわけだから、多少の変化はしょうがないわけだが、それにしても変化のベクトルが変わってくるという指摘は、どきっとさせられた。

他にも、ストレングスを強調することについては、「前向き」でいたいIyokiyeha自身の考え方が、そのまま跳ね返ってきているようで、やはり考えさせられた。
だって、未来は変わるじゃないですか。
そもそも、現在の私には見えないものだから、それを「面白い」と思ってしまう。
過去は変わらないことだから、振り返ることに意味はあっても、それを評価されることに特に意味は感じない。
むしろ、Iyokiyehaは過去についてあれこれ言われることについては、耐性が低いと思います。
だって、どうしようもないし。

他にもいろいろあるけれど、熟成されたらそのうち「ふっ」と浮かんでくると思うので、今回はこの辺で。

余談ですが、精神保健福祉援助実習の受け入れ先、困った。
実家で受けることになりそうだけれども(山梨県は1ヶ所で、かつよい返事ではない)、時期が・・・
この通信教育、ちょっと甘く見ていたかも。
まぁ、今後の調整です。

精神保健福祉士スクーリング(1日目)精神保健福祉援助各論

ケアマネジメントの手法を概観しながら、PSWとしてクライアントに対する姿勢について、以下の内容を、豊富な事例で説明する講義だった。

講義を受けて考えたことは以下の通り。
■「ストレングス strength」について。「強さ」と訳させることが多く、クライアントの「できること」を指して使うことが多いようだが、テキストを読み、本日の講義を受けながら考えたところ、「興味あることについて、自らを変化させることのできる力」のようなイメージが浮かんだ。もちろん、その人の「長所」とする見方もできるだろうが、もう少し範囲が広いのかと思う。
■視点を変えるためには、支援者自らが様々な経験を積み、多彩な発想で物事を考えプランニングする必要がある。たとえ、それが選択されないプランであったとしても、考え、説明するのが望ましい。
■「真のニーズ把握」にこだわるべきとのこと。このことはPSWに限らず、カウンセラーの仕事にも直結する。フォローアップ研修の時から考えているように、Iyokiyehaの仕事にひきつけて考えると、ニーズは常に2つ以上の方向(多くは、本人と事業所)から発せられているのであり、そのいずれもないがしろにはできず、どちらかに偏った場合にはもう一方の側の信頼を損ねる。
■「伝える」ことにこだわる姿勢も、Iyokiyehaが普段こだわっていることと、共通していた。ただし、伝える「内容」だけでなく、伝える「時」がとても大切ということを知った。「伝えようとしているかどうか」を自己確認するとともに、「伝わっているか」を常に確認しながら相談や計画策定を進めるべき。
■ソーシャルワーカーは、いわば「夢を与える」存在。自らが夢を持ち、かつクライアントの夢を描き、クライアントが大きな夢に向かうことのできるよう、小さな「見える」夢をたくさん見せることが、クライアントのストレングスを活かすことになる。
■「治るんでしょうか?」と不安気に聞いてくる患者や家族に対し、「治ると信じています」と言い切る前向きさも必要か。


<講義内容概要>
1.ケアマネジメントの前提となる考え方
 ①世の中、全てのもの(本人を含む)は「社会資源」である
 ②「上手に生きる」とは、「資源の使い方が上手い」こと
 ③ケアマネジメントは、人と社会資源をつなぐ活動
 ④全ての人は、自分なりにケアマネジメントしている
-精神保健福祉士(以下、PSW)は、たとえクライアントの代弁者となっても、言いなりになってはいけない。
-相手を見ながら、対応を変えていく
-(講師私見)生理学、社会学、医学、心理学的なアプローチを学ぶことは、PSWにとって意味がない。(補足:もっと基本的な「人と人とのやりとり」がある)だから、99%の無駄をやった方がいい

2.PSWとは
(1)PSWの機能(4+1)
 ①援助と支援
 ②連絡・調整
 ③企画・調整
 ④予防活動
 ⑤教育・育成
現場では、とかく①に偏りがち。②~④にもっと取り組むべき
また、スーパーバイズの体制を整えるなどして、⑤はもっと強調されるべき。
(2)ソーシャルワーカーの役割(16項目)
 ①調査者
 ②診断者(ニーズ診断)
 ③望みをかなえる人
 ④ケア提供者
 ⑤社会治療者(社会を治す)
 ⑥支援を動員する人(一人で全てはできない)
 ⑦助言者
 ⑧カウンセラー
 ⑨仲介者
 ⑩インストラクター
 ⑪代弁者(アドボカシー)
 ⑫運営管理者
 ⑬弁護者
 ⑭情報提供者
 ⑮オルガナイザー(主催者)
 ⑯リーダー
どれも当てはまるが、少なくとも「カンファレンスで発言できない人は、ソーシャルワーカーの資格なし」
-退院に長年の調整を有したケース。ようやく実現した退院後、順調に地域生活に移行したかと思っていたが、「何も起こらないこと」に家族が抱いた「不安」を本人が敏感に感じ取ってしまい、自ら命を絶ったケース。

3.クライアントの視点
(1)クライアントに教えられる
 ①ちょっとしたことで安心感を得る(足を回すなど)
 ②ドイツ人の「プライベートスペース」と、説明・許可の必要
 ③ケーキ屋で実習し不採用という結果に対し、「精神障害者って怖くないって言われた」ことを素直に喜べる
 ④食事を取らないクライアントにレクリエーションを提案し「腹減った」
(2)自らの思い込みを捉える
 ①第一印象は数年続くこともある(ルビンの壷と娘と老婆)
 ②人の性格は変わらないが、見方を変えることによってストレスは減る
 ③情報混雑時に、ちょっとしたヒントがあると整理される(James:ダルメシアン)

4.「伝える」こと
(1)丁寧になると言葉が増える
 ①まず大切なのは、「伝達したい情報」が正確に発せられること
 ②結論-理由の順番
 ③さらに、「対象の焦点化」が必要
 ④伝えるべき「時」を逃すと、伝わるものも伝わらない
(2)二重の「感情」
コミュニケーションとは「ずれ」が生じるもの。
AがBにXという情報を伝える時、AはXを「記号」として発するが、そこには必ずAの感情Yが加わる。Aから発せられたXYは、Bに聞こえたときにはZという感情が加わって認識される。もちろん、XYはいずれも完全にBに伝わるわけではないので、変数cが差し引かれる。
よって、Aが伝えようと思っていた「X」をBが認識する場合、Bには(X+Y)-c+Zとなり、伝わらないものも少なくない。
コミュニケーションは知識だけでなく、感性も大切。
冷静に広い視野を保つことと同時に、相手に自分の感情をわかりやすく届けることも、コミュニケーションを充実させる大切なことといえる。

5.まとめ
前提として、人は思い通りにならない。恋人や夫婦であっても、それは同様である。支援を考えるときも同様に、クライアントが支援者の思い通りになると考えない方がいいし、またクライアント自身のニーズに合わず、納得の得られないプランでは、意図した効果はあがらない。
ストレスは、先の結果がわからないことによって「ストレス」になる。将来を見えるようにするのが、ストレスの軽減には有効。
よりよいプランニングのために、必要なことは以下の4点。
(1)視点を変える
(2)伝わっているか、伝えようとしているか
(3)「人」としてクライアントに接するのが基盤となる
(4)「真のニーズ」は何か、常に把握しようとする

2008年8月15日金曜日

高田馬場に潜伏中・・・

明日から、PSWのスクーリングです。
これから一週間は、肩書き外して専門学校生になります。
といっても、私のことですから、講義を聞きながら、具体的なケース検討をしてしまうのでしょうが・・・

でも、せっかくの機会なので、カウンセラーモードではなく、PSWモードで勉強しようと思います。
バイスティック、バイスティック~

職場の先輩方から「復命せい」と言われてしまったので、またブログを使って記録をとっていこうかと思います。
速報でお知らせできればいいと思いますが、身体が持つかな~。


余談ですが、東京ってやっぱり「街」ですね。
何で街行く人が渋滞を起こすのだろう・・・
自分のペースで歩けない街は嫌いだ。
電車の中で爪を切っている女性に腹を立ててしまう私は、まだまだ凡人ですね(笑)。

携帯からテスト

Bloggerは携帯電話から投稿できるらしいので、試してみました。
写真はアップされたら、南甲府駅です。

「ムスメ」だそうです

写真は一月前くらいのものですが、先日28週目にして、ようやく性別が判明しました。
16~7週で分かる子もいるのに。
何て、ガンコなんだ。
誰に似たのか・・・


(娘の写真)

生まれたら、間違いなく親バカになりそうな予感がしています。

2008年8月13日水曜日

UNICLOのCOOL BIZ

今年のCOOL BIZも折り返し地点をすぎました。

http://iyokiyeha.blogspot.com/2008/06/cool-biz.html
(2008年6月3日投稿分)

毎年、IyokiyehaはCOOL BIZに関して、進化していると自負(?)しているのですが、今年はUNICLOに挑戦です。
スーツ生地は、薄手で涼しいのですが、繊維は化繊と綿の混縫のため、汗かくと地肌に生地が貼り付いて不快だったんです。
先日、UNICLOを歩いていたらCOOL DRYなる生地のCOOL BIZコーナーが。
以前、UNICLOというと、安かろう悪かろうのイメージがあったので、仕事着には不適と思っていたのですが、意外といけるんじゃないかと思ったわけです。

上下50,000円くらいのスーツから、上下5,000円のカジュアルに。
桁が違います。
でも、快適度も桁違いです。
会社に出張するときは、スーツ着て行きますが、事務所着はこれでいいかなと。

2008年8月12日火曜日

対気圧戦

Iyokiyehaが気圧の変化に弱いことは、何度か紹介してきたところである。

http://iyokiyeha.blogspot.com/2008/05/blog-post_14.html
(2008年5月14日)
http://iyokiyeha.blogspot.com/2008/06/blog-post_29.html
(2008年6月29日)
http://iyokiyeha.blogspot.com/2008/08/blog-post_06.html
(2008年8月6日)

先日、全国ニュースで県下全域の停電が報道されていたが、山梨県のこのところの夕立は「ひどい」の一言に尽きる。
毎日、15時頃になると、大粒の雨がばしゃばしゃと「落ちてくる」。
このせいか、Iyokiyehaは午後になるといつもこめかみが痛い。
どんな天気予報よりも、私のこめかみが正確だ。

しっかし、こればっかりは、すっきりしないなぁ。
一度病院に行ったら、よくなるのかし?

森岡正博『草食系男子の恋愛学』メディアファクトリー、2008年。

近年、「哲学者」を名乗るようになったが、私が修士論文で取り上げた「生命学」の提唱者による、恋愛ノウハウ(?)本。
ああせい、こうせい、といったうわべだけのノウハウではなく、おそらく森岡氏が基盤としている生命学、倫理学、男性学、女性学の知見を結集した、本気の「ノウハウ」紹介になっているように感じた。
森岡氏の思索の広がりが見えて、非常に面白い。

恋愛を、深い信頼によって結ばれた、お互いにとって幸せな関係とし、「密着から自由」へと変化するかけがえのない経験とする。
盲目ではなく、肉体関係だけでもない、人と人との関係における成長と深い信頼を基盤とした、唯一無二の関係であるとする。
セックスうんぬんではなく、その先も含めた全体を、個別経験を基に書ききっているのが、森岡氏らしい展開で、面白かった。
私は、何となく「草食系男子」のような自覚があるが、それは嫁さん他、周囲の人が評価することであって、言及するつもりはない。

読みきって感じるのは、おそらく男性向けに書かれている本のように思われるが(森岡氏もあとがきで「彼らの恋愛を応援したいと思った」と書いている)、実は女性が読んでも男性理解のためになる本じゃないかと感じた。


おすすめ度:★★★★☆

2008年8月10日日曜日

名刺入れのこだわり

いい値段でしたが、買ってしまいました。


(甲州印伝の名刺入れ)
先日会った会社の社長さんが、何気なく取り出した名刺入れが「印伝」でした。
地元の物を使っていることと、年季が入っていて、何だか二重に「格好いい!」と思ってしまうあたり、結構ミーハー(死語)なのかもしれない。
今までは、大学を卒業したときに学部でもらったものを使っており、それも決して変なものではないのですが、せっかく転勤族なんですから、こういうところで「地元」に近づいてもいいのかなと。
(印傳屋Web)
渋いですが、おしゃれですよ。

読書状況080810

<今週の状況>
数冊が読み終わった期間だった。
雑誌は、以前予告していた通り『Newsweek』の購読を止める。
http://iyokiyeha.blogspot.com/2008/04/blog-post_2375.html
(2008年4月6日:雑誌の定期購読)
代わりに、『週刊 ダイヤモンド』の購読を始めた。
http://dw.diamond.ne.jp/index.shtml
(Web:週刊ダイヤモンド)
読み応えのある雑誌なことには変わりないが、何が違うのか、結構読みやすい。
1冊の単価を安くしたいがために、しょっぱなから3年間の購読としたため、出費は大きかったが、自己投資と考えて割り切ってみた。
『経済って…』は、読後感もよく、著名人がおすすめするだけのことがあることを実感した。
『性犯罪…』は、感想文もアップしたが、いろんなことを考えさせられる一冊だった。
人間の尊厳という逃げ場のない生身の人間としての私を見つめなおす機会になったことと、社会のしくみについてノンフォーマルな雰囲気みたいなものと、サポートシステムともいうべきフォーマルなしくみについても知らないことだらけであった。
新しい書籍『専門家の…』は、私が修士論文の結論で引用した論文だが、先日、ひょんなことで専門職の専門性という話題があったので、私なりに現時点での専門家像を少し形にしておこうと思って、数年ぶりに書棚から出してみた。当時と読感が変わっていたら、私にも成長が見られたということかもしれない。

○既読
・『週刊ダイヤモンド 2008年8月2日号』ダイヤモンド社、2008年。
・精神保健福祉士養成セミナー編集委員会編『[増補]精神科リハビリテーション学』へるす出版、2008年(増補版・初出1998年)。
・佐藤雅彦、竹中平蔵著『経済ってそういうことだったのか会議』日本経済新聞社、2000年。
・小林美佳『性犯罪被害にあうということ』朝日新聞出版、2008年。

○一部
なし

○中断
なし

○現在進行中
・『Foresight』2008年8月号。
・『週刊ダイヤモンド 2008年8月9・16日号』ダイヤモンド社、2008年。
・米内山明宏『DVD付き はじめての手話入門』ナツメ社、2005年。
・茂木健一郎、NHK「プロフェッショナル」製作班編『プロフェッショナル仕事の流儀 あえて、困難な道を行け』日本放送出版協会、2008年。
・松下幸之助『道をひらく』PHP研究所、1969年。
・弘兼憲史著、ラルフ・マッカーシー訳『バイリンガル版 部長 島耕作 新装版②』講談社インターナショナル株式会社、2007年。
・森岡正博『草食系男子の恋愛学』メディアファクトリー、2008年。
・ドナルド・ショーン著、佐藤学、秋田喜代美訳『専門家の知恵 反省的実践家は行為しながら考える』ゆみる出版、2001年。