2009年12月26日土曜日

竹内薫『[非公認]Googleの入社試験』徳間書店、2008年。

科学作家竹内薫氏が、Googleの検索エンジンを使って、入社試験の問題とおぼしき問題を編集した書籍。
協力者(現役IT技術者、物理系大学院生、数学科出身の塾講師、スポーツインストラクターなど)に問題を解いてもらい、その解答と解説・模範解答が一部加えられている。
頭の体操になるような問題から、高度な数学知識、プログラムを書くスキルが問われる問題まで、様々なものがまとめられている。
じっくりと考えても、さらりと読み飛ばしても面白い。

この手の問題って、Iyokiyehaは苦手(割と型にはまって抜け出せなくなる人)なので、頭をやわらかくしたり、新しい知識を得るために、この手の書籍はいくつか試している。
その中でも、この本に納められている問題は、レベル1~4に分けられていて、3,4はちょっと別格である。
模範解答を読んでも、よくわからない。。
こういう問題を、さらりと解いてしまったり、少し考えてプログラムを書いて解いてしまったり、すばやく概算したり(フェルミ推定)できることが、Googleに入社する人には求められているのだろう。
もちろん、こういった問題が解ければ入社できるかといえば、それだけじゃないだろうし、逆に解けなくても入社できる人はいるのだろうけれども、望まれる能力として、このような思考方法ができるかどうかということが強調されているといえる。

例えば、レベル1のコラムにはこんな問題がある。
「一辺の長さが3未満の正方形に、一辺の長さが1の正方形を重ならないように5個詰めてください」
(12ページ)
こういうレベルのものから、有名なところでは、2004年にシリコンバレーの高速道路101号沿いに出現した広告看板の問題、
「{first 10-digit prime found in consecutive digits of e}.com」
(1ページ)
といったものまで様々である。
残念ながら、Iyokiyehaはレベル2までである。

文系・理系で人を分けるのは好きじゃないけれども、それでも高校で理系科目をとってきた人や大学で物理や数学を専攻していた人なら、もう少し最後のほうまで楽しめる書籍だろう。


オススメ度:★★★★☆(知的好奇心が旺盛な方なら、分野を問わず楽しめるかと)

選ぶことは、捨てること

人生には様々な選択肢があって、その一つ一つを選んで今の人生がある。
などと、自己啓発本なんかにはよくありがちなフレーズだけれども、世の中そううまくはいかないんじゃないのかなと、30年生きてきて、そしてそのうち職業生活を5~6年生きてきて、切に考えるところである。

選べない人の多くは、数ある選択肢に次々とラベルを貼っていき、損得勘定で天秤にかけようとするから、選べなくなっているように思う。
質的に判断すべきところを、ラベリングによって量的に+-(プラス・マイナス)で考えようとすると、どうしても無理がでてくる。
「理屈としては+なんだけど、感情が邪魔する」なんてのは、ギャップが生じていることを自ら気づいていることではないのだろうか。

人間、よくできたもので、物事(人も含めて)について「悪いこと」を探すのは得意で、あることをテーマにそのことを批評(悪い方を中心に)すると、わんさかわんさか、これでもかこれでもかと発言できるのに、一つ条件をつけると、発言に勇気が要るようになる。
その条件とは「ほめる」こと。

グループワークのアイスブレイクや、よくある人間関係構築プログラムの導入部分で「いいところ探し」というものがよく使われるが、面白いもので発言を+の方向にチューニングしてあげるだけで、あら不思議。
自然と笑い声が聞こえてきて、自然とテンションがあがって、自然と抑制がとれてくる。
軽くお酒を飲んだときのように、メンタルブロックが一つコロリと剥がれ落ちるような感じすら覚える。

理屈で物事考えると、いろんなものが見えてきて、返ってそのものの本質をはずしてしまうということはよくあること。
選択肢を「選ぼう」と意気込むと、自らの本質から外れたところでいろんなことを考え始めてしまうのではないでしょうか。
人からよく思われたい、失敗したくない、損したくない、もっと得したい・・・などなど。
欲が介在することによって、さらに「選ぶ」ことが難しくなる。
さらに、考えれば考えるほど、ある選択肢をとったと思ったときに、他の選択肢の「得」な部分が目立って見えるようになる。
これぞ「隣の芝は青く見える」現象。
こうなってしまうと、本人はそう思っていなくても負のスパイラルが始まる。
「あぁ、こっちを選んでおけばよかった」「やめておけばよかった」。
さらにその矛先は、選択肢を選んだ自分にも向けられる。
「なんてバカなんだ」と。

世の中には、考えてわかることと、そうでないことがあるということを知ると、何かを「選ぶ」前に一つ考えなければならないことがわかってくる。
そして、一つを「選ぶ」行為そのものが、数あるものから優先順位をつけて一つを選び取ることではなく、実は選択肢を消していった結果残ったものを「かろうじて得ることができる」ことだということが見えてくる。

そういうものなんじゃないかと、思うのですが、どうでしょうか?
少なくともIyokieyhaは、多くの場合「選ぶ=捨てるのリスク」よりも「選ばない」ことを選択した場合のメンタルブロック(気になって、他のことに集中できない状態など)の弊害の方が大きいと考えているので、結論はできるだけ早く出すことを心がけています。

今回は、ある方へのいつぞやの質問の返答を兼ねて、「選ぶこと」そのものについて考えてみました。

中西貴之『からだビックリ!薬はこうしてやっと効く ――苦労多きからだの中の薬物動態――』技術評論社、2009年。

Podcast「ヴォイニッチの科学書」で活躍されている中西貴之氏の、薬物動態に関する書籍。

http://obio.c-studio.net/science/index.htm
(Web:ヴォイニッチの科学書)

お腹が痛い時に、飲み薬を飲んで効く、というのは感覚的にもわからないでもないのだけれども、頭痛になぜ飲み薬が効くのか?
風邪薬はどこにどのように効いて、症状が楽になるのか?
疑問に感じた方は、一読の価値ありです。

薬が私たちの体内で、どのような経過をたどって、どのように効果を発揮するのかということや、副作用が起こるのはなぜなのか、それらの薬を作る現場では、どのようなことに苦労しているのか。
「薬物動態」という学問分野があって、その成果を豊富な実例を基にわかりやすく説明しているのが本著です。
少し専門的な内容も含んでおり、高校生レベルかそれより少し高いレベルの生物学の知識が要る箇所もありますが、基本的には一般書として十分に読める内容です。


Iyokiyehaのもともとの疑問は、仕事をしていて「抗精神約や抗うつ剤って、何で飲み薬なんだろう」と感じことです。
それから、「薬ってどうして脳に作用するんだろう」ときて、「そもそも薬ってどうやって作用するんだろう」「飲んだ薬ってどうなるの?」という疑問に発展したところにPodcast「ヴォイニッチの科学書」のCMを聞き、購入したというわけです。
読感は、やや難しいけれども十分に読めて「なるほど!」が多い本でした。

薬といえど、身体にとっては基本的に「異物」。
人間の体内には、異物を排除するための様々な機能が備わっていて、薬の研究・開発とは、そうした様々な機能(酵素やたんぱく質の働きなど)をどうすりぬけたり、利用したりして疾患部位に効果を発揮させるか、ということとの戦いだということ。
そして、一番勉強になったのは、薬の成分の多くは小腸の柔毛細胞から血管に入り込み、血流にのって疾患部位にたどりつくということ。
抗精神病薬や抗うつ剤も、そのほとんどが経口投与されて、唾液や胃液の攻撃をかいくぐり、腸から血流に乗って肝臓でさらに激しい攻撃を受けた後、硬い守りに定評のある脳へと運ばれて作用するということがわかりました。
そりゃ、個人差もあるわ。
そもそもの疾患部位にも個人差ありそうだし、そこに至るための数多くの関門ごとに個性があれば、変数が増えていくのは必至です。
加えて、副作用=正常な細胞に作用してしまったこと、というシンプルな記述によって、わかることも多い、お得な書籍でした。

少し内容が専門的なので、万人うけする本ではないけれども、人体の不思議に興味がある人や、Iyokiyehaと同じ疑問をお持ちの方にはおすすめです。


オススメ度:★★★★☆(薬や人体のしくみに興味がある人におすすめです)

2009年12月25日金曜日

Forsight休刊!?

Iyokiyehaが購読していた『Forsight』(新潮社)という雑誌が休刊になってしまうそうです。

http://www.shinchosha.co.jp/foresight/
(Web:新潮社Forsight)

ふりかえれば、NPO勤務時代に「できるだけ効率よく日本内外の状況を知ることのできる雑誌を講読しよう」と思い立って、一番お金がないときに、一年購読の申し込みをしたのが事の発端でした。
案の定、当時はちんぷんかんぷんでしたが、とりあえず字面だけでも、と毎月一冊をくまなく目を通しています。
今でも理解が怪しい記事が多いのですが、それでも半分くらいは読めるようになったかなと自負しています。

この雑誌、変に商売商売しておらず(定期購読のみの扱いで、店頭販売していません)、各記者の考え方がわかるのだけれども、誘導しているような感がなく、事実に即した内容がIyokiyehaには魅力でした。
セミナーCDが時々同封されていたり、「こんなん誰が読むんじゃい?」という絶版の書籍が書評されていたりと、とにかく硬派なないようで、くだらない突っ込みを入れながらも、知的好奇心をくすぐられる内容に、難しいながらも毎月楽しみにしていた雑誌でした。

ここのところの出版不況によるのでしょうか。
こんなすばらしい内容の雑誌が休刊になってしまうということが、残念でなりません。
それでも、今まで新聞を読まないIyokiyehaを支えていただきありがとうございました。

私事ですが・・・

ひょんなところから、中学生の同級生が亡くなったことを知った。
間に合うタイミングだったので、とりあえず弔電は打ったのだけれども、何とも言いがたい感情がよぎる。

実際、何があったのかは知らないのだけれども、齢30でこの世を去ることは、今のIyokiyehaには想像もつかない。
同世代の知人が亡くなるというのは、今回が初めてではないけれども、どの機会も自分の中にぽっかり穴が空いてしまうかのうような感情が伴い、いかんともしがたい。

人の人生を背負えるわけもなく、また、背負うつもりはないけれども、改めて「強く生きよう」と思う。
「人の死を超えて」なんていう大げさなものではなく、こんなことでもなければこの深さで生きることを考えることなんかないので。

合掌。

仕事をめぐる環境も変わりつつある!

両手離しでは喜ぶことのできないニュースではあるのですが。

http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009122501000814.html
(Web:47NEWSより)

障害があっても働くことが普通の生活であることが、スタンダードになりつつあります。
職業リハビリテーションが、ますます社会から必要とされる時代へ。

事業仕分け?機構の統合?
まぁ、好きなようにしてくれや。
Iyokiyehaは、機構にとどまって、職リハの充実に取り組みます。

2009年12月24日木曜日

地味にリフレッシュ中。。

インフルエンザA型と診断され、今週一杯休みをもらい、自宅で休養しているわけですが、まぁ休んでみたら身体のガタにいろいろと気づくわけで。

口内炎はひどいし、腰も膝も気づけばガタガタ、一番ひどいのが肩こりだということに気づき、心身ともに疲労が蓄積していたのだろうと。
そういや、11月から週末も何かとばたばたしていて、ゆっくり休んだっていう日がなかったことに気づく。
研修前に、風呂場で意識が急に遠のいて、今どこに立っているのかわからなくなったこともあったっけ。
研修中の宿も、結局、本部から歩いて30分以上歩く場所にあったし。
すなおに、送迎バス使えばよかったかも。
なんだかんだで、ほとんど毎晩お酒飲んでたし。

いやー、若くないのに、気持ちだけ若いまんまなんだなぁ、未熟な証拠だなぁと実感させられた。
インフルエンザも、もともと体内にいたやつが、研修終了の気の緩みと、寒波とのWパンチで猛威をふるったんでしょうね。


不幸中の幸いは、今回のインフルエンザは熱が上がらないこと。
咳と喉の痛みがあるので、無理はしていないのですが、完全防備でスーパーに買い出しに行きがてら、お散歩気分で歩いてみたり、PSWの国試対策を少しずつやってみたり、日頃読めなかった本をぐだぐだ読んでみたり、数独に挑戦してみたり、YouTubeで「おかあさんといっしょ」関連の動画を楽しんだりと、いつもの休日でもなかなかできないことをいくつかやってみています。
本来の意味とは、だいぶ違うけれども、ちょっとしたサバティカルかなと思ってみたり。。。

この辺の楽観主義って、どこで身に着けたのかなと、時々気になります。
にしても、「なくしてわかる健康」とはよく言ったものです。身体動かしたい・・・

2009年12月23日水曜日

東山紘久『プロカウンセラーの聞く技術』創元社、2000年。

「人の話を聞く」ことに焦点を当てた、カウンセラーの技術を紹介している。
一般書に分類された売り場で、今でも書店に並んでいるロングセラー。
出版から10年くらい経った今でも、内容は全く色褪せていない。
人と人とのやりとりというのは、今も昔もほとんど変化していないということを、この内容が示しているようにも読める。
カウンセリングに必要とされる「聴く」技術や、「間」のとり方など、実例を踏まえてその意味するところの考え方をわかりやすく説明している。

この本と初めて出会ったのは、実はIyokiyehaが岡山勤務している時。
その頃から気になっていたのだけれども、なかなか購入して読むというところに至らなかったことを思い出します。
購入のきっかけは、Febeのオーディオブックで同著が販売されていたこと。
とりあえず、音声で聴いてみようという軽い気持ちで購入して、聴いてみたところ、立ち読みでは残念ながら読み取ることができなかった言葉の使い方や、日頃対人業務に就いているIyokiyeha自身の仕事を振り返る機会にもなり、思わず書籍版を購入するに至った次第です。
先日、集合研修の場で、普段Iyokiyehaが言語情報に頼っていることが浮き彫りになったことも手伝い、自分が仕事の中で大切にしたいと考えていたことがようやく言語化できました。
人とのやりとりで全ての基礎となる、「人と人との接点」は、お互いの「共感」によって成立するという当たり前のことですが、もう一つ深めると、意外な事実に気づきます。
その共感は「自分の『真意』をわかってもらえた」という、実は一方通行の感覚の組み合わせによって成立するのではないかと。
「私は○○だと思うんです!」という相手の言い分に対して、「(俺は○○とは思わないし、△△だと思うんだけどなぁ)なるほど○○ですか」と、自分の真意は一旦置いておいても「同意」する。
このあたりの、自分の「真意」を場に出さない、察せられないようにするのがプロの技術と考えるわけですが、それはさておき、「思いを伝えた」→「(同意というレベルでも)わかってもらえた」という組み合わせによって、相手には「共感してもらえた」感があるのではないでしょうか。
この背景にあるのは、「相手の言い分を飲む」のではなく、「相手の真意をわかろうとする」ことに他ならないと思います。

この本で紹介されている技法やテーマとは、少し違うことかもしれませんが、Iyokiyehaの学びはこういうところにありました。


おすすめ度:★★★★★(おそらく、どんな仕事をしている人にも学びがあるかと)

2009年12月22日火曜日

A型。

インフルエンザにかかっちゃいました。しんどいです。
年末はほとんど出勤できないので、御迷惑おかけします。
連絡される方は、会社のアドレス(一日一回チェックします)か、Iyokiyeha個人宛(Gmailなど)に直接連絡ください。

よろしくお願いします。

2009年12月20日日曜日

久々にお腹が痛くなるほど笑いました。

普段、動画を見て馬鹿笑いすることは少ないのですが、これは傑作だ。

(You Tube:スプーの絵描き歌)

ゆうぞうおにいさんが、上手に描いているだけにギャップがすごい。
白ヤギさんと黒ヤギさんの反応も見ものです。

ちなみに、職場で見ることは勧めません。あしからず。

2009年12月19日土曜日

研修を終えて

中堅職員研修と専門第二期研修を終えて、幕張から富士見に帰ってきました。
この週末は、実家へ帰る予定だったのですが、同期に新型インフルエンザ感染者がいたため、大事をとって埼玉の自宅へ。

ふりかえってみると、いろいろな刺激が詰まった二週間でした。
同期のみなさんの中でも、それぞれ強みに個性が出てきて、各地域で奮闘している様子を、時間内外問わず、たくさん仕入れられたのは、Iyokiyehaにとって何よりの収穫だったと思います。

今回問わず、集合研修の時に意識しているのが、自らをなるべくvalnerableにしておくこと。

(参考:Excite辞典より)
vul・ner・a・ble /vln()rbl/

1a 〈要塞(ようさい)など〉攻撃されやすい.
b 〔…に対して〕すきだらけで,弱くて 〔to〕.
2a 傷つきやすい,感じやすい; 弱み[弱点]のある.
b 〔非難などを〕受けやすくて 〔to〕.
vl・ner・a・bly /‐bli/
ラテン語「傷つきやすい」の意
(ここまで)

「嘘こけ」と言われようが、Iyokiyehaの研修受講スタンスはこんな感じです。
いろいろと、あまり狙わず自然体で。
「やれ」と言われたことは、とりあえず「やってみる」くらいです。
その様子が、やや奇異に映るようですが、本人は全く気にしていないのであしからず。

以前読んだ本(『ボランティア』(岩波新書)だったかと・・・)に、valnerableという言葉を使いながら説明している箇所があって、10年くらい前に読んだ本ですが、いまだにそのことを覚えている次第です。
業務とは違う「活動」なわけで、第一義は「自らが学べる」ことなので、矢面に立てるのならば、積極的に矢面に立ってみようというくらいでした。

おかげで、普段の自分との対比もできて、いろいろと見てくるものもありました。
細かなことでは、気分障害の勉強をもっとしなきゃいかん、とか、発達障害を持つ方の相談において言語表現にこだわりがちなスタンスが見えたり、そもそも復職支援の考え方そのもので気づきがありました(というか、復職についてこれまでほとんど勉強していなかったということに気づきました)。
それだけでなく、周囲から5年目の職員は、どう見られているのか、という視点が加わったことで、所内の位置づけというか、業務スタンスも少し調整する必要があると感じたし、そもそもIyokiyehaが発する雰囲気にはもっと気を使って、業務中もvalnerableであることを意識すべきだということを思ったところです。ある事象に対しては、常に3つくらいのアウトプットをするくらい視野を広げて、指摘は素直に受けるけれども、働きかけはいつもプラスのストロークを心がけるくらいで。
Iyokiyeha自身の仕事は、いちいち説明しなくても「見える」ようになることを意識して、言葉も選ばないと、などなど。
基本的なスタンスに間違いはないけれども、修正しないともっとよくならないなと感じ続けた二週間でした。

明日からやることもあるので、二週間を活かしてまた変わっていこうと思います。


研修中のアフター5は、1日を除いて、毎日誰かとご一緒させていただいたわけですが、接点あった方々、本当にありがとうございました。
財布はスカピンですが、Iyokiyeha自身に残ったものはまさにPricelessなものばかりです(もちろん、12月11日の宴も、です・笑)。

Iyokiyehaは家族ができたことも手伝って、職業リハビリテーションで食えるところまで食い続けることを決心しております。
機構に残る方は、一緒にやりましょう。
機構を去る方も、コラボレーションしましょう。

9年次と言わず、近いうちにみなさんとお会いできる日がくることを楽しみにしています。
まずは略式ですが御礼まで。

091218専門第二期研修

専門第二期研修(6日目)
○利用者からのクレーム対応
 スリーマインド教育センター
0.オリエンテーション
※「ありがとうございます」「励みになります」が印象的。
 肯定的な返事を多用することの効果を考える
・よく知った人でも、コミュニケーションは通じていないことが多い。

1.クレームとは何か
 事前期待と現実の対応の差
 Iグループ店舗におけるリピート率(○%)

 事前期待  現実  実感 (クレーム時の対応) 

  10    5  不満 言わない(9%)
              言う  モタモタ(57%)
                  迅速(87%)
  10   10  満足(70%)
  10   15  感動(98%)
(結果から考えられること)
・期待がなければ、不満もない・文句も言わない。
・「言わない」「言えない」に含まれる、暗黙のニーズとWeb等で流出しやすいクレームの存在を忘れてはならない。
 「言わない」撲滅へ(公的機関は特に注意!)
・文句を言うのはエネルギーが要る。
 言ったからには、なんらかの対応が欲しい(人は特別扱いされると、満足しやすい)。
 言いたい思いはあっても、言うかどうかは状況による。

(1)なぜクレームはなくならないのか
・人は放っておけば粗探ししがち。満足を得るには、+αが必要。
・予防が最も効果的で、かつよりよいサービスにつながりやすい。

(2)クレームの意味と込められた思いを知り、予防に活かす
・クライアントの希望に応えるためには、その場限りの対応の質ではなく、それまでの応対に全てが含まれている。
・人の応対に尽きる(売買の立場によるテンションのずれ。眼鏡屋の事例)
(予防のために)
 ①相手との好意的な関係作り
 -相手が自分に関心を持っている、と思ってもらうこと。
  ・「知りたい」と思うこと
  ・プラスの面に注目
  ・本気でエネルギーを向けること
  感謝「ありがとうございます」「励みになります」を忘れずに(謙遜しない!)
 ②わかりやすく伝える
 -「伝える」ことと「伝わる」こととは全く違う
  「伝わる」とは、相手が理解して納得し、行動が変わること。
 -「アポロ」、繰り返し、書面(もれなく、だぶりなく:MECE Mutually Exclusive and Collective Exhaustive)
  ア:アイコンタクト(目を合わせ)
  ポ:ポイントは3つ以内(プレゼンとプレゼン資料作成の基本)
  ロ:論拠を示す(EBなど)
 ③質問をして引き出す
 -質問の難易度を工夫し、説明を加える。
  クローズQとオープンQなど

2.クレーム応対のポイント
・「頭」と「心」が動くと納得する
 「ずしん」
・自分の心をどう回すか。
(1)クレーム応対のツボは心の修理
・人は理論と感情の両輪を回している
・クレームのコツは初期対応にあり

(2)クレーム応対基本ステップ
 ①心を込めたお詫び
  「ご迷惑をおかけいたしまして、申し訳ございません」
 ②とことん聴く(相手の気持ちを汲み取り、共感の一言)
  「それはお困りでしたね」「ご心配ですね」
  ※電話の主は、事実はしゃべるが、感情はしゃべらない(弱みを見せたくない)
 ③事実の確認と発生原因の説明
  重要な事実を質問しながら確認する:要約
 (思い込みにより感情的になっている場合、支離滅裂で時系列ではないため)
  「間違いがあったらいけないので、確認させてください」など
  事実の確認ができたら、明確に原因を説明
 ④具体的な解決策・改善策を提案する
  日程などは、「選択肢を選ばせる」(些細な選択の余地を残す)
  人のせいにせず、当事者感覚を大切にする
  マイナス表現を使わない
  相手にしゃべってもらう
  持ち帰る場合は「いつまでに連絡」(できるだけ短い時間で)するか明確にしておく
  解決できない場合でも、中間報告をする
※クレーム応対時は、所内に伝達し「組織で対応する」ことを意識して徹底する
※基本的には、落ち着いて応対する
 相手に合わせて、基本はクールダウンさせていく30分~長くても1時間は続かない。
 続く場合は「悪質クレーマー」(クレーム自体が目的)であることも。

3.クレーム応対の心構え
(1)先入観を持たず、好意と感謝と責任感を持つ
・関心を持ち、感謝する

(2)事例は報告・蓄積し、繰り返さない努力を
・ある程度のパターンがある。
・特定の内容に関するクレームが多い場合、組織としての弱点であると考えられる。
・クレーム応対中は、必ず周知する。組織で対応する。


○キャリアの棚卸・アクションプランの作成
 研修課

(省略)


091217専門第二期研修

専門第二期研修(5日目)
○ケーススタディ(事業主支援の方法)
(討議の要点のみ)
・達成目標は具体的かつ、検証可能なものの方が効果的であることが多い。
・到達レベルと、それに基づいて活用できる制度の整理と説明。
・他の事業所の事例を引き合いに出しつつ、事業所の主体性を引き出す。
 -「わかってもらう」のではなく、「やろうと思わせる」。

・ナチュラルサポートは、そのままにしておいたら壊れてしまう。
 (1)しこみ
 (2)メンテナンス
 それぞれが、必ず必要となる。
・フォローアップ時に、暗黙地を形式知へと変換する。
 いかにアウトプット(事業主への提案)をしていくか。

・事業主体系的支援とは、
「複合的な支援について、事業主支援手法を組み合わせて継続的に行う」事業主支援を指す。
 事業主ニーズが見えにくい・出てきにくい場合であっても、担当者を通じて思いをくみとることが求められる。
・事業所全体との関連を考える。
・事業主支援計画を策定するためには、
 (特に対象者を介さない支援の場合)基本は障害者の職業リハビリテーションと同じで、
 ニーズ把握→評価→計画策定
 必ず、事業主が「雇用管理をする」という意識を持つ。
 つまり、事業主に責任をとってもらえるように巻き込んでいく。
(具体的な方法)
・事業主ニーズは把握しつつも、「職場定着に課題がある場合」という括りで、積極的にジョブコーチ支援を提案していく。
・マニュアルの形骸化については、本人と一緒に作ることも視野にいれる。
・支援開始時には、必ずインフォームドコンセントを意識する。



○ケーススタディ(発達障害者への支援方法)
※気分障害の勉強はしましょう。発達障害の勉強もしましょう。
・対象者の真意をどう読み解くか。
 言語表出だけに頼らない。
 ルールやこだわりは、処世術の意味を持つこともある。
・気分障害の特性としての認知機能と易疲労性。
・前にできていたことが、できなくなるという現象とどう読み解くか。
・「調子がいい」ことを褒めて自覚させる。

・奇異な行動をどう読み解くか。
 カテゴリーは、
 -注意獲得行動
 -回避行動
 -要求行動
 表出するサインをどう活かすか。
・問題行動を無視することによる消去。注意獲得行動の場合、注意することそれ自体が「目的達成」となってしまう。
・自分ルールをつくる傾向がある場合、最初が肝心。
 -職場でやっていいこと、いけないことを明確にする。
・言語がない人に対するインフォームド・コンセント(意思確認)
 絵や文字でのコミュニケーション、手続きは手引きを参考に。
 見るコミュニケーションの場合は、「どこを」見せるかがポイント(食い違うことがある)。
・事業主支援の観点からは、障害特性の説明は一方的でなく、相手が「知りたい」と思うようなかかわりを心がける。

・気づきをうながすためには、人との関係性が必要となる。
 声のトーンや話の進め方も重要。
・支援者の姿勢が問われる。
 自発的なふりかえりを求めるのは難しい。
 科学的根拠に基づく説明も有効となる場合がある。
・見る力、感じる力によって対象者の意思を読み解く。
 対象者が、今、この場で、どう言ったか、どう動いたか。それをあなた(支援者)がどう見たか、が重要となる。

091216専門第二期研修

専門第二期研修(4日目)
○ワークシステム・サポートプログラムにおける発達障害者への支援技法
 障害者職業総合センター職業センター企画課

省略
(参考)



○ケーススタディ(精神障害者への支援方法)
(討議の要点のみ)
・気分障害は、どのレベルで起こっているのか。様々な情報から掴む。
 全てが気分に起因するわけではなく、他の障害特性から言動が起こることもある。
・計画を「行動レベル」まで落とし込む。
 あらかじめできれば一番望ましいが、そうでなくとも節目節目で計画の見直しが必要となることも多い。
・課題への気づかせ方
 (1)困らせて、気づかせる
 (2)気づけそうな芽生えの段階で褒めて、気づかせる(強化)
  ストレングスモデル
・「いい転び方」を覚えるのも重要
 八百屋は肉屋じゃないことに気づく
 会社-本人-支援者のそれぞれの役割

・気分障害を主障害とした対象者へ支援(観察)ポイント。
 -易疲労性と認知機能の評価とフィードバック
 -アセスメントに基づく調整
・負荷の段階的なかけ方。
 -枠をつけてから、外していく
 -負荷を加えていく
・汎化は、WT→JCなど、永遠のテーマ。
 -指導者間般化
 -場面間般化
・認知機能障害という括りで、発達障害、高次脳機能障害、統合失調症を整理する。



ちなみに・・・

娘はあまり好きじゃないみたいだけど、Iyokiyehaがすごく好きなアニメ。

(You Tube:やさいのようせい N.Y.SALAD)