国税庁を経て経営全般に関するコンサルティング会社を設立した著者による、税金の入門書。身近な消費税の本当の意味や所得税の仕組み、年末調整や確定申告はなぜ行うのか、といったことについて物語風にまとめられており、非常に読みやすい内容となっている。
自分がどのくらい税金を払っているのか、ということについて、実はよく知らないというのが読んでみるきっかけになりました。多分知らない税金払っているし、そもそもそんな中途半端な知識だから、報道で税金の増減に関するものを見ても自分の意見は無根拠になってしまう感覚から、もう少し勉強しないと、と思った次第です。
諸外国と比較して日本の税金は安いのか高いのか。そもそも税制の決定はどのようになされるのか。所得への課税と消費への課税とではどんな特徴があり、税制改革の論点はどのように整理されるのか。税金を通して考える「公平」の概念等、税金を知ることにより政策を読み解き、一人の日本人として正しい選択をするための基盤となる知識について簡潔にまとめられています。
所得税ならば、サラリーマンの経費として認められている「103万円」の給与所得控除であるとか、基礎控除の38万円など、課税所得を産出する計算式についても詳細に触れています。パート労働者の「130万円」の壁は社会保険の扶養に入るかどうかの線であるなど、関連する周辺部分に関しても生活に根ざした説明がされています。
消費税ならば、納税義務者は消費者ではなく事業者であるという大前提から、その算出方法、増税論議の中で取り上げられる「逆進性の問題」の内容など、具体例をあげながら紹介しています。
本当は中学校の社会科でやる内容なんだよなぁ、と思いつつ、でもほとんど覚えていないし、なるほど納得してしまう自分に少し情けなさを感じながらですが、面白く勉強させてもらいました。
2011年10月19日水曜日
緊急フォーラム パパが発信する“子どもの被ばく問題”
緊急フォーラム
パパが発信する“子どもの被ばく問題”
~パパ・ママ・家族は放射能とどう向き合えばいいのか?~
http://www.fathering.jp/activity/04.html
2011/10/11に参加してきました。
レポートもそろそろアップされるかと思いますが、内容をTwitter風にご紹介。
○開会挨拶
安藤氏
・放射能問題は母親視点で語られがち
・子育てに参加する父親から発信することを目的に開催するフォーラム
○基調講演1
瀬川氏
・高木学校:高木仁三郎の意志を継ぐ取り組みを展開
・その根底にあるのは、科学技術は本来一般市民がわかるものであるはずという「当たり前」のこと
・科学を市民の目で見る、「科学を市民が取り戻す」ための活動をしている
・本来そうあるべき、当たり前のものが、そうなっていない現状。
・原子力発電の問題は、
1大きすぎる熱量
2核分裂が止まっても熱を発し続ける
3放射性物質
・全部合わせると、原爆の10,000倍くらいの熱量になる
・見えない放射性物質が最も大きな問題
・200キロ以上はなれた首都圏でも確認される
・放射能をもった放射性物質がある/でる
・光源と光の関係=放射性物質と放射線
・光は人の表面で反射するが、放射線は通り抜ける
・放射性物質の量=ベクレル
・浴びる量=シーベルト
・100ミリシーベルト以下が基準
・250ミリシーベルト以上で急性症状が現れることもある(福島原発の作業者)。
・怖いのは急性症状だけでなく、晩発生障害(何年も後に症状があらわれる)
・CT検査で10ミリシーベルト
・放射線を浴びても痛くも熱くもないのに、なぜ内部被爆が起こるのか?
・人間の細胞は約60兆個
・細胞の核に含まれるDNAには初めの受精卵から受け継いでいる遺伝情報が含まれる。
・DNAは基本的にコピーされる。よって、60兆個ともDNAは同じ
・放射線は細胞核を貫き、DNAを切断してしまう。
・急性症状は一気にDNAが切断された状態
・DNAは修復するものの、コピーのエラーが起こってしまう
・放射線量が多ければ多いほど、破戒されるDNA量が増える=エラーが増える
・変異が増えていく、貯まっていく=ガンのメカニズムと同じ
・子どもの場合は、その影響が大きい
・放射線は「量に応じた影響がある。量に応じた対策が必要。どんなに少なくて
も影響は現れる」
・変異は細胞分裂が盛んなほど影響が大きい。
・よって、若ければ若いほど、細胞分裂があ盛んであればあるほど影響が大きい。
・チェルノブイリでは、子どもの高血圧や内分泌系が発生した追跡調査がある。
・原因不明のがん、体調不良が起こっている。
・被爆量を知ることが重要
・シーベルトの年間量は?
量×8760時間
・放射線量の減少は「半減期」を参考に
・1年間1ミリシーベルト以下に抑える
・対策は原発立地等の特別会計から捻出されている??
基調講演2
天笠氏(ジャーナリスト)
・今回ジャーナリズムのひどさが露呈された
・もう一つ残念なのは、忘れてしまうこと
・放射線問題を追い続けてきた。80年代から取り組んでいる。編集していた雑誌はなくなった
が、追い続けている。
・原爆と原発の仕組みは同じ
・核分裂の時に大量の熱と死の灰、中性子が2,3個飛び出す。
・中性子が次の核分裂を誘発する。
・核分裂連鎖反応=1000分の1秒単位の管理が必要
・チェルノブイリはこの(核分裂連鎖反応)コントロールミスによるもの
・よってコンピューター管理が必要で、電気がなければ話にならない
・以前原発で火災が起こったときに、原子炉を止めずに消火活動を行ったことがあった
・日本の原発は経済性を優先する傾向がある(再起動に時間がかかるため、運転停止に至らないことが多い)
・燃料棒2m×2cm径くらい
・燃料棒の中心部は2600度
・さやの融点は1900度(ジルカロイ)。燃料棒の温度に耐えられる物質がない。
・水蒸気により原子炉内の圧力が高まるため、それを抜く(ベント)必要がある。
・蒸発により燃料棒が露出し融解してしまう。溶けて原子炉下部に溜まる。
・ジルカロイが触媒の役割をしてしまい、水を酸素と水素に分けてしまう。
・その影響で水素爆発が起こる
・晩発性放射線障害=しきい値がないとされている
・被爆に応じてリスクは高まる(が、たばこの害と同じで、リスクは個人差があ
る)集団被爆線量という考え方。
・人・シーベルト、という単位
・1万人シーベルト=1万人が1ミリシーベルトを浴びた時のガンの死者数は、
最低値で100人
最高値で4255人 と推定されている
・DNAの中で働いている部分が「遺伝子」
・10ミリシーベルトの場合には、2%前後でガン患者が増加する試算がある
・自然状態でガン発生が2倍になる放射線量=倍加線量
胎児期は20ミリシーベルト
小児期でも200ミリシーベルト
成人期でも500ミリシーベルト
・暫定基準決定の不明瞭さ
食物の暫定基準値を引き上げると、出荷停止量を減らすことができる
・公的補償との兼ね合いか?
・暫定基準値(ヨウ素)の国際基準は100のところ日本では2000。
・輸入食品と食の安全。日本の消費者は、米の2倍もトウモロコシを消費している
・残留農薬、遺伝子組み替え、食品添加物の問題は輸入食品が引き起こしている
・食品添加物に含まれる不純物はチェックされていない
・添加物もカクテル化されている。添加物同士の化学反応は見過ごされている。
発ガン性物質が生成されている可能性あり
・電磁波と電離放射線(携帯電話と送電線など)は遺伝子を傷つけ、修復を阻害
する可能性がある。
・放射線障害は遺伝子を傷つける
・遺伝子が原因で起きる病気は1万種以上あるため、何が起こっているかわからない
・放射線被曝に特有な病気はない(老化のようなもの)
○パネルディスカッション
吉田:埼玉県でも状況がかなり異なる。三郷などはホットスポットとされている。
田嶋(欠席):ビデオメッセージ
6月~8月対策本部長として福島に駐在。心配なのは子どもと妊婦さん。不安
な状況は続いている。それぞれの家庭で納得のいく解決が必要。政府の対策とし
て引っ越せない人には、何らかの経済的補償が必要となる。安心して教育が受け
られるプログラムに関して予算化できたが、これで充分と思っていない。現在
チェルノブイリに出張。
上田:(江戸川区)
・母親からのメッセージ
・働きながら子育てするママ達の応援団
・勝間和代氏の「麦畑」の初期メンバー
・2007年から江戸川区議員
・3/12水素爆発のニュースを受け、子どもの屋外行事中止を申し入れるも、対応
はまちまち。
・江戸川子どもを守る会の立ち上げ、江戸川ママラボの活動
・母親としては「風評被害によるヒステリー」という見られ方に直面するが、学
習会を企画
・中部大学武田教授「こどもたちの未来のために」9/11
・母親としては、行政の温度差、夫の態度が感じられた。
・放射能の話をすると、夫婦喧嘩になる
・夫が自分勝手で妻が精神不安定に、という構図。
・「100ミリシーベルト以下は、政治哲学だ」との行政の姿勢
・父親としてできること、妻に向き合う
・除染とまでいかずとも、放射能問題にできることに取り組むこと
・インターネットがつなぐ新しい絆
安藤:
・福島の原発問題が引き金となり、夫婦仲が悪くなった知り合いもいる
・とんだ二次被害
上田:
・悪いのは旦那でも母親でもなく、東電
・できることは家の掃除
・男性は任務を与えると働く。ガイガーカウンターは顕著
・9/11参加者の男性構成は、現役よりもイクジイ世代
安藤:
・夫婦の温度差を埋めたいという思いもある
岩松:
・食品に含まれる放射性物質の表示がないので、安心して買えない。子どもに食
べさせられない。
・専門家としてではなく、父親としての悩み。
・カロリー表示はあるのに、ベクレル表示はない。なんで?
・選べない
・現在の日本の基準値乳児100は、国際基準の原発排水基準の90より高い。なんで?
・わからないならわからないと言って欲しいよね?
・右肩上がりは「わからないから」という説もある
・持論を語るのはいいけど、「基準はこうですよ」と言ってもらわないと困る。
・何が困るかというと、今日本がそれをやっている。
・基準値が様々な中で、どちらが正しいというつもりはないが、子どもにはより
安全なものを食べさせたい
・「わからないもの」は「わからない」と言ってください。事実がわからないなら。
・ベクレル表示してよという希望
・疑心暗鬼。数字の操作、グラフの操作、図りかた。
・学校、幼稚園、保育園で使う食材は、ベクレル表示のないものは使わないでほ
しい。
安藤:
・男性はデーターに反応するから、わかりやすい
吉田:
・ふつうに生活すると、感受性は弱くなってしまう
・生活者視点を如何に取り込むか
瀬川:
・岩松氏のプレゼンに間違ったところというのはないと思う。
・市民科学者を名乗る必要はないと思う
・市民は専門家と違っていい。自分にとって必要なことを知れればいい
天笠:
・食べ物を扱う団体に知り合いが多い
・自分の取り組みも、そういったところからの情報によるところが多い
・食品検査の依頼が多い。生協や産直など、食べ物にこだわってきた団体には検
査体制が整ってきている
・ただし、基準は難しい
・国の基準は仕方がないというのは共通している
・検査して数値を出す、というのは基本だと思う。
・子ども、子育て世代も大変だが、福島で農業をやっている人が大変。
・その支援になるかわからないが、数値を出すことは必要。
・農家は農業をやりたい。既に米作りは再開している。
・どうしたらいいか悩ましいところはある。
石川:
・FJ会員。福島から北海道に移住。一級建築士。
・事実を突きつけられた気分
・パパはITリテラシーを身につけて家族を守れ
・家を建てた家族の笑顔と、家を手放す家族の涙を見てきた。
・家を作るときには、予算面・金銭面もケアしないといけないという思いから、
6年前から活動を始めた。
・被災地から避難できる人とできない人とで分かれる
・住宅ローン支払い中でも貯蓄は大切ということを伝えてきた
・自分のクライアントはほとんど移住している。
・貯蓄があるから移住できる。
・7ヶ月たってわかってきたこと
・国内の情報はバイアスがかかっている
・リスク軽減は情報収集による
・1日に2時間くらいは情報収集にあてている。
・海外の情報と国内の情報は全く違う
・緊張感を保つために情報収集に時間を割いている
・関東、関西の方は無防備
・関西では、福島産の野菜を入荷するキャンペーンが行われている
・善意が健康被害となって現れる可能性がある
・「福島は安全」キャンペーンが張られている
・本当の情報を見抜くためには、見比べる必要がある
・東電や政府はパニックをおそれて情報隠蔽しているように思っているが、実は
政府や東電も「何が起こっているかわからない」のではないか?
・冷温停止のニュース映像は間違い
・意識的な汚染範囲(Googleより)東北の人は被災地のみ、関東では関東を除く
東日本、関西では関東以東、北海道は北海道を除く関東まで、東電は汚染地域な
し、政府は30キロ以内、海外は日本全部。
・汚染地域は日本全国のように思われる
・汚染や内部被爆に対し、なぜのんびりしているのか、というのが海外メディア
の大半を占めている
・今回の事故を経て、子どもに申し訳ない気持ちがある
・自分は逃げ切れても、子どもの世代にツケを残してしまった。健康被害だけで
なく、解決に向けた手だてを課題として残した。
・アスファルトにのこった放射性物質は、除染作業で高圧洗浄を10回やっても
30%しか減少しなかった
安藤:
・情報が如何に分断されている様子がよくわかる
Q1(フォロワー)
・小出氏の論は年齢別に基準値を定めて欲しいというもの
・年齢別に食べるものを選んでいくということについてどう考えるか
瀬川:
・ベクレルと産地を両方表示してほしいという意見が大半だと思う
・トレーサビリティが前提になるように思う。表示を詳細にして、選ぶのは個々
人の責任で。
天笠:
・年齢別の話題は危ういところがある。老人の施設に汚染食品をまわすという考
え方になりかねない
・単に年齢別に設定するという話にはなりにくい
・加工食品に関して、消費者庁が食品表示を一括する庁としてできた。食品表示
(JASや保健特定など)が一元化されることにより、新しい法律ができるとこ
ろ。加工食品の原料原産地表示が一つトピックになっている。
石川:
・ガレキ処理を分散するという発想は日本的。一カ所に閉じこめるしかない
岩松:
・横浜市は海に捨てようとした。市民がくい止めた経緯がある。耳を傾けること。
上田:
・政治が動かしていくことになってしまう。選挙で変えていくしかない。数です。
天笠:
・原発事故は必ず起きる。小さい事故は頻発している。ハインリッヒの法則。無
理なもの。原発は止めなければいけない。
瀬川:
・汚染地域から汚染物質を動かさないという論調もある。福島から東京に汚染物
質を持ってきて東京の人が避難するのがいいんじゃないか?東京のゴミが福島へ
行っている、東京が電気を使っている。福島の人に移住しろという前に東京の方
がいいんじゃないかと思うけれども、非現実的ですね。
安藤:
・わからないことはわからないという
・自分で判断できるための情報収集が求められる
・こういった中でも子育てをしなければならない
・子どもの笑顔、家族の笑顔のために。
パパが発信する“子どもの被ばく問題”
~パパ・ママ・家族は放射能とどう向き合えばいいのか?~
http://www.fathering.jp/activity/04.html
2011/10/11に参加してきました。
レポートもそろそろアップされるかと思いますが、内容をTwitter風にご紹介。
○開会挨拶
安藤氏
・放射能問題は母親視点で語られがち
・子育てに参加する父親から発信することを目的に開催するフォーラム
○基調講演1
瀬川氏
・高木学校:高木仁三郎の意志を継ぐ取り組みを展開
・その根底にあるのは、科学技術は本来一般市民がわかるものであるはずという「当たり前」のこと
・科学を市民の目で見る、「科学を市民が取り戻す」ための活動をしている
・本来そうあるべき、当たり前のものが、そうなっていない現状。
・原子力発電の問題は、
1大きすぎる熱量
2核分裂が止まっても熱を発し続ける
3放射性物質
・全部合わせると、原爆の10,000倍くらいの熱量になる
・見えない放射性物質が最も大きな問題
・200キロ以上はなれた首都圏でも確認される
・放射能をもった放射性物質がある/でる
・光源と光の関係=放射性物質と放射線
・光は人の表面で反射するが、放射線は通り抜ける
・放射性物質の量=ベクレル
・浴びる量=シーベルト
・100ミリシーベルト以下が基準
・250ミリシーベルト以上で急性症状が現れることもある(福島原発の作業者)。
・怖いのは急性症状だけでなく、晩発生障害(何年も後に症状があらわれる)
・CT検査で10ミリシーベルト
・放射線を浴びても痛くも熱くもないのに、なぜ内部被爆が起こるのか?
・人間の細胞は約60兆個
・細胞の核に含まれるDNAには初めの受精卵から受け継いでいる遺伝情報が含まれる。
・DNAは基本的にコピーされる。よって、60兆個ともDNAは同じ
・放射線は細胞核を貫き、DNAを切断してしまう。
・急性症状は一気にDNAが切断された状態
・DNAは修復するものの、コピーのエラーが起こってしまう
・放射線量が多ければ多いほど、破戒されるDNA量が増える=エラーが増える
・変異が増えていく、貯まっていく=ガンのメカニズムと同じ
・子どもの場合は、その影響が大きい
・放射線は「量に応じた影響がある。量に応じた対策が必要。どんなに少なくて
も影響は現れる」
・変異は細胞分裂が盛んなほど影響が大きい。
・よって、若ければ若いほど、細胞分裂があ盛んであればあるほど影響が大きい。
・チェルノブイリでは、子どもの高血圧や内分泌系が発生した追跡調査がある。
・原因不明のがん、体調不良が起こっている。
・被爆量を知ることが重要
・シーベルトの年間量は?
量×8760時間
・放射線量の減少は「半減期」を参考に
・1年間1ミリシーベルト以下に抑える
・対策は原発立地等の特別会計から捻出されている??
基調講演2
天笠氏(ジャーナリスト)
・今回ジャーナリズムのひどさが露呈された
・もう一つ残念なのは、忘れてしまうこと
・放射線問題を追い続けてきた。80年代から取り組んでいる。編集していた雑誌はなくなった
が、追い続けている。
・原爆と原発の仕組みは同じ
・核分裂の時に大量の熱と死の灰、中性子が2,3個飛び出す。
・中性子が次の核分裂を誘発する。
・核分裂連鎖反応=1000分の1秒単位の管理が必要
・チェルノブイリはこの(核分裂連鎖反応)コントロールミスによるもの
・よってコンピューター管理が必要で、電気がなければ話にならない
・以前原発で火災が起こったときに、原子炉を止めずに消火活動を行ったことがあった
・日本の原発は経済性を優先する傾向がある(再起動に時間がかかるため、運転停止に至らないことが多い)
・燃料棒2m×2cm径くらい
・燃料棒の中心部は2600度
・さやの融点は1900度(ジルカロイ)。燃料棒の温度に耐えられる物質がない。
・水蒸気により原子炉内の圧力が高まるため、それを抜く(ベント)必要がある。
・蒸発により燃料棒が露出し融解してしまう。溶けて原子炉下部に溜まる。
・ジルカロイが触媒の役割をしてしまい、水を酸素と水素に分けてしまう。
・その影響で水素爆発が起こる
・晩発性放射線障害=しきい値がないとされている
・被爆に応じてリスクは高まる(が、たばこの害と同じで、リスクは個人差があ
る)集団被爆線量という考え方。
・人・シーベルト、という単位
・1万人シーベルト=1万人が1ミリシーベルトを浴びた時のガンの死者数は、
最低値で100人
最高値で4255人 と推定されている
・DNAの中で働いている部分が「遺伝子」
・10ミリシーベルトの場合には、2%前後でガン患者が増加する試算がある
・自然状態でガン発生が2倍になる放射線量=倍加線量
胎児期は20ミリシーベルト
小児期でも200ミリシーベルト
成人期でも500ミリシーベルト
・暫定基準決定の不明瞭さ
食物の暫定基準値を引き上げると、出荷停止量を減らすことができる
・公的補償との兼ね合いか?
・暫定基準値(ヨウ素)の国際基準は100のところ日本では2000。
・輸入食品と食の安全。日本の消費者は、米の2倍もトウモロコシを消費している
・残留農薬、遺伝子組み替え、食品添加物の問題は輸入食品が引き起こしている
・食品添加物に含まれる不純物はチェックされていない
・添加物もカクテル化されている。添加物同士の化学反応は見過ごされている。
発ガン性物質が生成されている可能性あり
・電磁波と電離放射線(携帯電話と送電線など)は遺伝子を傷つけ、修復を阻害
する可能性がある。
・放射線障害は遺伝子を傷つける
・遺伝子が原因で起きる病気は1万種以上あるため、何が起こっているかわからない
・放射線被曝に特有な病気はない(老化のようなもの)
○パネルディスカッション
吉田:埼玉県でも状況がかなり異なる。三郷などはホットスポットとされている。
田嶋(欠席):ビデオメッセージ
6月~8月対策本部長として福島に駐在。心配なのは子どもと妊婦さん。不安
な状況は続いている。それぞれの家庭で納得のいく解決が必要。政府の対策とし
て引っ越せない人には、何らかの経済的補償が必要となる。安心して教育が受け
られるプログラムに関して予算化できたが、これで充分と思っていない。現在
チェルノブイリに出張。
上田:(江戸川区)
・母親からのメッセージ
・働きながら子育てするママ達の応援団
・勝間和代氏の「麦畑」の初期メンバー
・2007年から江戸川区議員
・3/12水素爆発のニュースを受け、子どもの屋外行事中止を申し入れるも、対応
はまちまち。
・江戸川子どもを守る会の立ち上げ、江戸川ママラボの活動
・母親としては「風評被害によるヒステリー」という見られ方に直面するが、学
習会を企画
・中部大学武田教授「こどもたちの未来のために」9/11
・母親としては、行政の温度差、夫の態度が感じられた。
・放射能の話をすると、夫婦喧嘩になる
・夫が自分勝手で妻が精神不安定に、という構図。
・「100ミリシーベルト以下は、政治哲学だ」との行政の姿勢
・父親としてできること、妻に向き合う
・除染とまでいかずとも、放射能問題にできることに取り組むこと
・インターネットがつなぐ新しい絆
安藤:
・福島の原発問題が引き金となり、夫婦仲が悪くなった知り合いもいる
・とんだ二次被害
上田:
・悪いのは旦那でも母親でもなく、東電
・できることは家の掃除
・男性は任務を与えると働く。ガイガーカウンターは顕著
・9/11参加者の男性構成は、現役よりもイクジイ世代
安藤:
・夫婦の温度差を埋めたいという思いもある
岩松:
・食品に含まれる放射性物質の表示がないので、安心して買えない。子どもに食
べさせられない。
・専門家としてではなく、父親としての悩み。
・カロリー表示はあるのに、ベクレル表示はない。なんで?
・選べない
・現在の日本の基準値乳児100は、国際基準の原発排水基準の90より高い。なんで?
・わからないならわからないと言って欲しいよね?
・右肩上がりは「わからないから」という説もある
・持論を語るのはいいけど、「基準はこうですよ」と言ってもらわないと困る。
・何が困るかというと、今日本がそれをやっている。
・基準値が様々な中で、どちらが正しいというつもりはないが、子どもにはより
安全なものを食べさせたい
・「わからないもの」は「わからない」と言ってください。事実がわからないなら。
・ベクレル表示してよという希望
・疑心暗鬼。数字の操作、グラフの操作、図りかた。
・学校、幼稚園、保育園で使う食材は、ベクレル表示のないものは使わないでほ
しい。
安藤:
・男性はデーターに反応するから、わかりやすい
吉田:
・ふつうに生活すると、感受性は弱くなってしまう
・生活者視点を如何に取り込むか
瀬川:
・岩松氏のプレゼンに間違ったところというのはないと思う。
・市民科学者を名乗る必要はないと思う
・市民は専門家と違っていい。自分にとって必要なことを知れればいい
天笠:
・食べ物を扱う団体に知り合いが多い
・自分の取り組みも、そういったところからの情報によるところが多い
・食品検査の依頼が多い。生協や産直など、食べ物にこだわってきた団体には検
査体制が整ってきている
・ただし、基準は難しい
・国の基準は仕方がないというのは共通している
・検査して数値を出す、というのは基本だと思う。
・子ども、子育て世代も大変だが、福島で農業をやっている人が大変。
・その支援になるかわからないが、数値を出すことは必要。
・農家は農業をやりたい。既に米作りは再開している。
・どうしたらいいか悩ましいところはある。
石川:
・FJ会員。福島から北海道に移住。一級建築士。
・事実を突きつけられた気分
・パパはITリテラシーを身につけて家族を守れ
・家を建てた家族の笑顔と、家を手放す家族の涙を見てきた。
・家を作るときには、予算面・金銭面もケアしないといけないという思いから、
6年前から活動を始めた。
・被災地から避難できる人とできない人とで分かれる
・住宅ローン支払い中でも貯蓄は大切ということを伝えてきた
・自分のクライアントはほとんど移住している。
・貯蓄があるから移住できる。
・7ヶ月たってわかってきたこと
・国内の情報はバイアスがかかっている
・リスク軽減は情報収集による
・1日に2時間くらいは情報収集にあてている。
・海外の情報と国内の情報は全く違う
・緊張感を保つために情報収集に時間を割いている
・関東、関西の方は無防備
・関西では、福島産の野菜を入荷するキャンペーンが行われている
・善意が健康被害となって現れる可能性がある
・「福島は安全」キャンペーンが張られている
・本当の情報を見抜くためには、見比べる必要がある
・東電や政府はパニックをおそれて情報隠蔽しているように思っているが、実は
政府や東電も「何が起こっているかわからない」のではないか?
・冷温停止のニュース映像は間違い
・意識的な汚染範囲(Googleより)東北の人は被災地のみ、関東では関東を除く
東日本、関西では関東以東、北海道は北海道を除く関東まで、東電は汚染地域な
し、政府は30キロ以内、海外は日本全部。
・汚染地域は日本全国のように思われる
・汚染や内部被爆に対し、なぜのんびりしているのか、というのが海外メディア
の大半を占めている
・今回の事故を経て、子どもに申し訳ない気持ちがある
・自分は逃げ切れても、子どもの世代にツケを残してしまった。健康被害だけで
なく、解決に向けた手だてを課題として残した。
・アスファルトにのこった放射性物質は、除染作業で高圧洗浄を10回やっても
30%しか減少しなかった
安藤:
・情報が如何に分断されている様子がよくわかる
Q1(フォロワー)
・小出氏の論は年齢別に基準値を定めて欲しいというもの
・年齢別に食べるものを選んでいくということについてどう考えるか
瀬川:
・ベクレルと産地を両方表示してほしいという意見が大半だと思う
・トレーサビリティが前提になるように思う。表示を詳細にして、選ぶのは個々
人の責任で。
天笠:
・年齢別の話題は危ういところがある。老人の施設に汚染食品をまわすという考
え方になりかねない
・単に年齢別に設定するという話にはなりにくい
・加工食品に関して、消費者庁が食品表示を一括する庁としてできた。食品表示
(JASや保健特定など)が一元化されることにより、新しい法律ができるとこ
ろ。加工食品の原料原産地表示が一つトピックになっている。
石川:
・ガレキ処理を分散するという発想は日本的。一カ所に閉じこめるしかない
岩松:
・横浜市は海に捨てようとした。市民がくい止めた経緯がある。耳を傾けること。
上田:
・政治が動かしていくことになってしまう。選挙で変えていくしかない。数です。
天笠:
・原発事故は必ず起きる。小さい事故は頻発している。ハインリッヒの法則。無
理なもの。原発は止めなければいけない。
瀬川:
・汚染地域から汚染物質を動かさないという論調もある。福島から東京に汚染物
質を持ってきて東京の人が避難するのがいいんじゃないか?東京のゴミが福島へ
行っている、東京が電気を使っている。福島の人に移住しろという前に東京の方
がいいんじゃないかと思うけれども、非現実的ですね。
安藤:
・わからないことはわからないという
・自分で判断できるための情報収集が求められる
・こういった中でも子育てをしなければならない
・子どもの笑顔、家族の笑顔のために。
2011年10月10日月曜日
小室叔恵『人生と仕事の段取り術』PHPビジネス新書、2010。
ワークライフバランスでおなじみ、小室氏のWLB入門書。目新しいアイデアが満載というわけではないけれども、具体的にワークライフバランスを考えて行動に移すときの手順や注意点の概要と、その効果が述べられている。
WLBの取り組みは具体的な行動が大切ではあるのだけれども、継続のためには本書で述べられているような哲学が必要になってくるように思います。
単に仕事を減らして楽して面白がる、ということではなくて、限られたパイ(時間)を可能な限り効率化して、アウトプットの質を落とさない、もしくはレバレッジを効かせて今まで以上の成果を生み出す。
こういった考えが根底にあって、はじめてWBLの取り組みは根付くのだと思う。この成果の部分を誰の目にも明らかなように示せるといいのになと思う。
WLBの取り組みに必要なのは、成果を誰の目にも明らかなように示すデータの提示と、働く人一人一人の意識改革(OS更新)になるのだと思う。小室氏の取り組みや、その周辺領域での取り組み(FJ含む)によって、明確なデータが示されることを真に願う。
WLBの取り組みは具体的な行動が大切ではあるのだけれども、継続のためには本書で述べられているような哲学が必要になってくるように思います。
単に仕事を減らして楽して面白がる、ということではなくて、限られたパイ(時間)を可能な限り効率化して、アウトプットの質を落とさない、もしくはレバレッジを効かせて今まで以上の成果を生み出す。
こういった考えが根底にあって、はじめてWBLの取り組みは根付くのだと思う。この成果の部分を誰の目にも明らかなように示せるといいのになと思う。
WLBの取り組みに必要なのは、成果を誰の目にも明らかなように示すデータの提示と、働く人一人一人の意識改革(OS更新)になるのだと思う。小室氏の取り組みや、その周辺領域での取り組み(FJ含む)によって、明確なデータが示されることを真に願う。
2011年10月9日日曜日
自分を振り返って思うこと
この一年で、子どもが生まれ、震災が起こり、東京勤務も3年目になった。
埼玉に引っ越してきた頃に背負っていた様々な期待と不安。
今ではとてもシンプルになったように思う。
家族あっての人生、そして職業生活。
もともとネジが緩んでいたような出世欲は、完全にネジが外れてしまったように「どうでもよく」なってきた。
自分のキャリア形成を考えろと、人からは言われ続け、読む本には書いてある。
目指す自分から逆算して物事考えろとシャワーのように浴びせられるが、別にいいじゃないそんなもの。勤め人なんだからと、(自分にとっては)良くも(一般的には、人からみたら)悪くも開き直って重荷を置くことができたように思います。
偶然にも震災の難を逃れ、先日の台風もなんとなくかわし、休日には子守りをしている自分を振り返ると、別に目の前のことに全力で取り組む人生だっていいじゃない、2~3年スパンで物事考えて、積み重なったもので勝負すればいいじゃない、といった考えに至ることができたように思います。
「そんな行き当たりばったりでどうする?」と問われ、当時は本気で悩んだけど、今なら即答です。「別にそれでもいいじゃないですか」。
30過ぎたばかりで不惑に限りなく近づいてしまいました。
それも別に、悪くないんじゃないですか?
埼玉に引っ越してきた頃に背負っていた様々な期待と不安。
今ではとてもシンプルになったように思う。
家族あっての人生、そして職業生活。
もともとネジが緩んでいたような出世欲は、完全にネジが外れてしまったように「どうでもよく」なってきた。
自分のキャリア形成を考えろと、人からは言われ続け、読む本には書いてある。
目指す自分から逆算して物事考えろとシャワーのように浴びせられるが、別にいいじゃないそんなもの。勤め人なんだからと、(自分にとっては)良くも(一般的には、人からみたら)悪くも開き直って重荷を置くことができたように思います。
偶然にも震災の難を逃れ、先日の台風もなんとなくかわし、休日には子守りをしている自分を振り返ると、別に目の前のことに全力で取り組む人生だっていいじゃない、2~3年スパンで物事考えて、積み重なったもので勝負すればいいじゃない、といった考えに至ることができたように思います。
「そんな行き当たりばったりでどうする?」と問われ、当時は本気で悩んだけど、今なら即答です。「別にそれでもいいじゃないですか」。
30過ぎたばかりで不惑に限りなく近づいてしまいました。
それも別に、悪くないんじゃないですか?
2011年9月26日月曜日
姫野友美『成功する人は缶コーヒを飲まない』講談社新書、2011年。
医学博士で心療内科医の姫野氏による、頭の働きと血糖値の変化、タンパク質との関係について論じた新書。
血糖値が下降するときに眠気を感じることであるとか、眠気を感じさせるほどの下降を生み出す糖分接種は身近にあふれていることなどをデータにより説明した上で、仕事の効率をあげるための昼食としてタンパク質中心の食事を提案しています。
個人的には、題名がもったいないと思いますが、それはさておき。
東京勤務になってから、昼食後の眠気がずっとネックになっていて、蕎麦食にしてみたりしているのですが、この本によるとかえって逆効果だったようです。もっと栄養価の高いものを効率よく接種した方が、仕事の効率もあがるかもしれない、と思った一冊でした。
早速今日からランチは工夫してみます。結果はまたこのブログで報告します。
血糖値が下降するときに眠気を感じることであるとか、眠気を感じさせるほどの下降を生み出す糖分接種は身近にあふれていることなどをデータにより説明した上で、仕事の効率をあげるための昼食としてタンパク質中心の食事を提案しています。
個人的には、題名がもったいないと思いますが、それはさておき。
東京勤務になってから、昼食後の眠気がずっとネックになっていて、蕎麦食にしてみたりしているのですが、この本によるとかえって逆効果だったようです。もっと栄養価の高いものを効率よく接種した方が、仕事の効率もあがるかもしれない、と思った一冊でした。
早速今日からランチは工夫してみます。結果はまたこのブログで報告します。
2011年9月20日火曜日
正しい言葉遣い
男だから、女だからというわけではないのだけれども、某所で見知らぬ女性が同じテーブルについている男女を罵倒している場面に出くわした。この罵倒が、何かを叱り飛ばしているのであればまだ仕方がないのだろうけれども、どうもその女性は場を盛り上げようとしている様子も垣間見えて、少し見苦しかった。
場を盛り上げるのであれば、その集団が欲している情報を面白くアレンジして伝えるべきであって、 ただひたすら人を罵倒し続けることに、場を盛り上げる効果はないと思う。
人と話すことが多い今の職場ですが、自分の言葉遣いをいつも気にしながら、クライアントの言葉遣いというのは気になる。どんなにいいこと言っていても、やはり言葉遣いが間違っていたり、場にそぐわない使い方をされてしまうと、それが気になって真のメッセージが伝わりきらないと思う。
もったいないですね。
人の振り見て、我が振りなおせ。
私自身の言葉遣いは、常に見直し、時々棚卸ししないといけませんね。
場を盛り上げるのであれば、その集団が欲している情報を面白くアレンジして伝えるべきであって、 ただひたすら人を罵倒し続けることに、場を盛り上げる効果はないと思う。
人と話すことが多い今の職場ですが、自分の言葉遣いをいつも気にしながら、クライアントの言葉遣いというのは気になる。どんなにいいこと言っていても、やはり言葉遣いが間違っていたり、場にそぐわない使い方をされてしまうと、それが気になって真のメッセージが伝わりきらないと思う。
もったいないですね。
人の振り見て、我が振りなおせ。
私自身の言葉遣いは、常に見直し、時々棚卸ししないといけませんね。
2011年8月30日火曜日
ESET Internet Security
先日の投稿で、自宅のインターネット環境を変更したことをお知らせしました。
http://iyokiyeha.blogspot.com/2011/08/blog-post.html
(2011年8月17日投稿)
これまでセキュリティソフトは、@niftyさんが提供していた「セキュリティ24」を利用していたのですが、プロバイダも変更(というか、ホワイトBBはプロバイダ契約がありません)になるのに伴い、「セキュリティ24」が利用できなくなるため、新しいセキュリティソフトの導入を検討していました。
プレインストールされていたMcAfeeを使うか、これまでずっとお世話になっていたNortonのソフトを使うか。
と、考えていたところ情報が入ってきたのがESET Internet Securityというソフト。
他の著名なソフトと比べて安価なのと、評判がいいことで試してみようと思い、購入。
現在使っていて、詳しい違いはわかりません。ただ、守られていない感がなく(スキャンできるし、時々ブロックがかかるサイトもある)、何よりも起動が早い。「セキュリティ24」もその前に使っていたNortonと比べて随分早いと思っていましたが、この軽さはネットブックユーザーにはかなり魅力的です。
パソコンそんなに詳しくないですが、軽いセキュリティソフトを探している方おられれば、一度試してみてはいかがでしょうか。
http://iyokiyeha.blogspot.com/2011/08/blog-post.html
(2011年8月17日投稿)
これまでセキュリティソフトは、@niftyさんが提供していた「セキュリティ24」を利用していたのですが、プロバイダも変更(というか、ホワイトBBはプロバイダ契約がありません)になるのに伴い、「セキュリティ24」が利用できなくなるため、新しいセキュリティソフトの導入を検討していました。
プレインストールされていたMcAfeeを使うか、これまでずっとお世話になっていたNortonのソフトを使うか。
と、考えていたところ情報が入ってきたのがESET Internet Securityというソフト。
他の著名なソフトと比べて安価なのと、評判がいいことで試してみようと思い、購入。
現在使っていて、詳しい違いはわかりません。ただ、守られていない感がなく(スキャンできるし、時々ブロックがかかるサイトもある)、何よりも起動が早い。「セキュリティ24」もその前に使っていたNortonと比べて随分早いと思っていましたが、この軽さはネットブックユーザーにはかなり魅力的です。
パソコンそんなに詳しくないですが、軽いセキュリティソフトを探している方おられれば、一度試してみてはいかがでしょうか。
社会教育推進全国協議会に参加して考えたこと(1)
2011年8月28日に、社会教育推進全国協議会に参加してきました。
先の投稿で、私的なメモはアップしましたが、話の流れがつかめるようなメモではないので、先にお断りしておきます。公的なものへの引用も避けてください(発言の意図がどこまでつかめているか、自信がないので)。
今回の大会へ一部参加して感じたことはいくつかあります。
・市民が行政との協働など、「市民活動」を展開していくために身に付けるべきスキル
・一方で、行政の立場から市民との協働を事業化するために必要(と思われる)なこと
・「学習を保障する」ことがもたらす「よりよい生活を手に入れる」とは
いままでいろんなところで考えてきて、ようやく言葉にできそうなことです。
(1)協働事業の展開に関する考察
N-Pocket時代にも、私の本業の分野でも、その他様々な報告の場においても「協働(コラボレーション)」があたりまえのように語られるようになりました。私が学生の頃は「協働」と書くと古い方から赤ペンが入る時代だったのに。時代は変わるものです。
行政の事業は、何かのデーターに基づき、予算要求し予算化されて、人が配置され、事業としての活動が展開されます。例えば、○○センターが設置されるには、○○センターで行う活動があらかじめ決められており、そこに必要(と考えられる)なお金と人員が配置されて事業が行われるというものです。○○センターが実施することには、(信憑性はどうあれ)それが予算化される根拠があり、予算化のためのデーターが何らかの形(調査によるものであったり、研究による考察だったり)で示されていることになります。
話をわかりやすくするために、かなり単純化して説明しましたが、これが「行政事業の常識」です。
では、ここに市民が入り込んでいくために必要なことは何か、もう少し突っ込んだ話をすれば、市民活動が行政と協働していくために必要なことは何かということです。今回社全協に参加して痛感したのは、「行政の常識に沿いながら、自己主張する」スキルが必要だということです。
「□□チルドレン」と呼ばれる1年生議員さんがインタビューに答える場面で「素人ならではの新しい視点で意見していこうと思います」という回答を耳にすることがありました。賛否両論ある回答ですが、ここで問われていることと同じで、要は「意見を組み立てるスキル、すなわち官僚に『理解される』形で論を展開するスキル」がその人にあるかどうかで、この回答の賛否は問われるのだと思います。
思ったことを場に出す、言いたいことを言うだけでは「意見する」ことの半分しか満たせていません。相手の納得を引き出すためのデータをどう作り、どのように表現し、どんな場でどのタイミングで発するか、ということが問われているのではないでしょうか?
この議員と官僚の関係は、ほとんどそのまま市民と行政の協働関係の成否に置き換えられるものと思います。事業を受託するだけならここまで考えなくてもいいのですが、協働して新しい価値を生み出していく、新しい事業を展開して課題解決を図るという点においては、市民が身に付けるべきスキルを以下のように考えることができます。「行政の事業展開の根拠を知っている(知る情報源・収集手段を持っている)」「納得の得られるデータを作ることができる。または調査によって創ることができる」「具体的な現場を持っていることが望ましい」。
ここまで市民の側からの視点で考えてきた。では協働事業は市民の手によってのみ作られるのかというとそうではなく、主体は市民と行政双方にあるといえます。その際、行政の立場から協働事業に必要となるスキルは何なのか考えてみると、こんなことが思い浮かびました。「市民からの訴えのポイントをつかむ感受性」「市民に課題を語らせる・引き出すスキル(相談やデータの提出など)」といったところでしょう。まだあると思いますが、窓口レベルではこのあたりになるかと思います。
これらの土台があって、初めて市民-行政のコミュニケーションが噛み合い、お互いの強みを活かした協働事業が展開されるのではないでしょうか?協働事業を「行政が金を出し、市民が活動する」なんて乱暴な表現される方がいますが、この言葉はひょっとすると行政のことを理解しない市民からの一方的な行政批判にも聞こえてしまいます。そんな意識で信頼関係が構築されるとは思えませんし、信頼関係のない「協働」は成立しません。
コミュニケーションの重要性はよく指摘されますが、そのコミュニケーションが成立しているかどうかをクリアに指摘する言論にはあまり出会いません。具体的な活動をされている方にはきっと「あたりまえ」のことなのだろうと察しますが、近年行政機関に所属する立場となった私には、市民活動と行政との「常識の違い」が感じられて仕方がなくその理由が何なのか考え続けていました。今回の考察が、一つの着地点となり次のステップに上がる土台になると思ったので、文書でまとめてみました。
ご意見・ご感想などあれば、コメントやメールでお知らせください。
思いの他、長文になってしまったので、学習保障に関する考察は次回の投稿にします。
社会教育推進全国協議会 第5分科会 報告2
社会教育推進全国協議会 第5分科会 多文化共生・人権尊重をめざす ○CSN静岡 活動報告 ・家庭訪問型の活動 ・無償の活動(交通費等は、助成金、フリマなどから) ・支援報告 ・(課題)支援先の減少。地震などにより母国へ帰ってしまう。新しい支援先を見つけられない。 ・支援場所の考慮:家庭訪問だけではなく、学校や地域を「地域の居場所」として使っていく ・外国人学校への広報 Q:静岡に夜間中学校はあるか? A:ない 東京では夜間中学などが活動の場となっている。日本で35校しかない(自主夜間中学は20数校ある)。東京・大阪・広島が中心となっており、静岡にはない。
社会教育推進全国協議会 第5分科会 報告3
社会教育推進全国協議会 第5分科会 多文化共生・人権尊重をめざす ○「静岡女性史研究会」34年間のあゆみ(大塚佐枝美) ・様々な講師から、女性の歴史を学ぶ ・『しずおかの女たち』編集 ・前期古墳時代には男女同権(発言力など) ・平安時代に私有財産の概念が生まれ、男性が武力・経済・政治を独占するようになった ・男女同姓になったのは、明治民法以降 ・歴史を学び、歴史を変えることができることを知る ・「聞き書き」集が主な活動 ・語る人の人生を、双方向で作り上げていく ・お互いの信頼感が必要。 ・他人の人生に触れることで、自分の人生を豊かにする ・女性たちがどんな時代にどんなことをやってきたかを知る Q:駅前の女性裸像が撤去されたが、現在の活動と関係があるのか? A:駅前再開発の影響と思われる。活動の結果とは言いにくい。
社会教育推進全国協議会 第5分科会 報告4
社会教育推進全国協議会 第5分科会 多文化共生・人権尊重をめざす ○「あざれあ」誕生物語(林のぶ) ・「あざれあ」は3館目 ・1館目は全国に先駆け、婦人会と行政が折半(2,500万円ずつ) ・第2館目は福祉会館の一部 ・全面化粧(行政機関は基本全面のみ)を要求して ・林氏は元教員 ・設立当時静岡駅周辺の土地を探すが、初めは不許可(県民の半分が使うようではだめ) ・これらの実現には、林氏が当セクションに籍をおいていたことが大きい ・立場を得ること、女性がポストを得ていくことが活動推進の原動力になる ・女性が社会参画していくには、家庭生活が安定していること ・研修室には、ハンガーと棚完備(柱が太い影響)女性が利用するときの荷物を奥場所を完備 ・図書室は専門性の高いものを置いている。県内であれば、郵送対応をしている ・子ども室もガラス貼り。入ったら「帰りたくない」場所を作る(押入、カーテン貼り、暗いところ)ハシゴは垂直、など ・「あざれあ」は官立官営。現在は官立民営にしたかった。NPOあざれあ会議が運営。もともと思いのある女性が創ってきたものだから、思いを形にしたい。 ・新たな担い手、活動の担い手が望まれる。場所は勝ち取った、今後は活動を新たなステージへ発展させていく ・女性リーダーの要請 ・市町の支援 Q:ホールの車いす席は? A:あるはず。確認。 Q:形が特殊。島根の施設に似ている、参考か? A:静岡のSです。
社会教育推進全国協議会 第5分科会 話題提供
社会教育推進全国協議会 第5分科会 多文化共生・人権尊重をめざす ○障害者への差別を克服し、共生社会づくりを(W氏) ・「アイネットさがみはら」に月刊でコラム連載 ・社会教育主事の資格所持 ・総合的な学習の時間の開始時に、学校をサポートしたいということで活動を開始 ・教員免許、福祉の免許を取得 ・ガイドヘルパーの教科書、「障害者の心理」を中心に講義することもある ・神奈川県の教員採用試験に合格した ・2007年に国連の障害者権利条約署名。批准はまだしていない。2008年に発行しているが、日本はまだ加わっていない。 ・神奈川県(教育委員会)も障害者雇用を進めることとなり、採用された。 ・教育委員会は2%の法廷雇用率。10県あるかないか。 ・ホーム転落事故の経験(肩幅程度のホーム幅) ・点字ブロックが敷けない ・なぜ事故が続くのか?これは人権問題ではないのか?死活問題だと思う ・講演の際には必ず入れるエピソード ・採用されたが、条件付き採用が現在は1年。 ・3/11以降、免職になった。理由は「優秀ではない?」。7ヶ月もったが(往復4時間半かかる)過労と心労で倒れたことによる。 Q:目黒で自転車専用レーンを作る動きあり。白杖を折られる事故が多いと聞いている。人道を走る自転車をどう思うか。 A:怖いと思う。でも、乗ってみたいと思う。点字ブロックの上に自転車や看板が乗っていることがある。待ち合わせ場所になっていることも駅内である。都心部では多い。歩行する上でのバリアが多い。 ブロックの点と線、そもそもブロックの意味をもっと伝えていかなければならない。
社会教育推進全国協議会 第5分科会 分散会A
社会教育推進全国協議会 第5分科会 多文化共生・人権尊重をめざす 分散会A 司会:添田 ・奈良県の特異性 ・落ちこぼれた人から受け止める感受性 ・浜松市の社会教育の基盤?相変わらず ・多文化子どもミュージカル ・多文化が接する場所、場面をプロデュースする プロデューサーの存在・ディレクターがいなければできない。 ・プロデューサーをどう育てるかが、社会教育の使命 ○藤田氏の説明 ・(山口)日本語教育(識字教育)はどうなっているのか?教科書もない。 ・(藤田)社会教育部局と文科省の所管が地域によって違う ・(山口)どこをどうしたら複雑怪奇なしくみを解決できるのか? ・(添田)厚労省は? ・(藤田)リーマン以降日系人のくくりで雇用対策に予算がついた。でも日本にいる外国人は日系人だけではない。中国帰国者はサポートがあるが。 ・(渡邉)多文化共生教育について? ・(藤田)日本どドイツのしくみはよく似ている。日本で言う中国帰国者はドイツではロシアからの帰還者として制度の対象になっているなど。総合的な学習の時間には国際理解教育という名前で3F(food,fashion,festival)をやってきたが、現物に触れていないという意見もあった。海外で多文化教育といったときに、Special needs Educationの範疇の捉え方がポイントになる。障害は対象になるが、外国人は対象になりにくい。 ・(山口)秋田県ではSpecial needs(特別支援)の枠で予算が使えていた。 ・(藤田)「住民の幸せ」という考え方で括られていた。1人だと「我慢しなさい」になる。集住地域と過疎地域とではまた状況が違う ・(山口)例えば来日3ヶ月間、集中して集めて日本語を指導する。そうすれば学校の先生は悩まない。それでもやらない、この感覚がわからない。その子どもの発達段階、学習段階に応じた教育が受けられるしくみにした方がいいとみんなわかっているのにやらない。優れた経験を学ばないという感覚がある。韓国では大統領制だからトップダウンでしくみが代わりやすい。いい悪いはわからないけど。 ・(チョン)大統領に権限があるため、社会のしくみが代わりやすい。多文化だけでない。農村で少子化が進んでいる。日本と同じ。労働者の政策は厳しいが、農村花嫁の部分は手厚い。ソウルの出生率は1を切っている。 ・(藤田)韓国語話者を増やすということも言われている。一部では同化政策だと言われていることもある ・(山口)日本では来日者の言語能力は問わない。制限がない。ネパールでは、言語のテストをして健康診断して総数制限をかけているとのこと。不法就労者の支援で知ったこと。日本はどういう意図で外国人を入国させるのか?おそらく考えがない。どんな目的をどういうしくみで達成するのかを考えていかないと、このまま衰退してしまう。ドイツはドイツ語ができないと公立学校に入れない。 ・(チョン)支援先がなくなった、有償化によるボランティアの衰退についてどうか。 ・(高柳)集住でないので支援先のめどがない。今はサークル内でも支援に出ていないメンバーもいる ・(小出)先輩が市役所や小学校で宣伝したが、個人情報の問題が楯になってしまった。 ・(添田)ボランティアはニーズがなくなれば、存在意義がなくなってしまう。行政事業なら切り捨ての対象。人脈を張り巡らせるのは、見えないニーズを掘り起こす共通した手段。 ・communicationが足りない。受け止める感覚。 ・意図をもってやるのは論外、わからないことによる不足(放っておかれてしまう) ・知らない間に失われていく人権 ・聞こえない声を聞く? ・サラマンカ宣言Special needs ・ニーズを受け止めるしくみがあいまいになっている。カウンセリングのシステムが機能していない。 ・市民の意見の仕方(いつまでに、誰に、理由を明確に)
社会教育推進全国協議会 第5分科会 全体会
社会教育推進全国協議会 第5分科会 多文化共生・人権尊重をめざす 全体会 報告 A:略 ・いい実践はあるのに、政策・制度が足りないのではないかという指摘 ・対策ないまま多文化共生を進めている B: ・なぜ「あざれあ」なのか? ・知事の問題(いなかった?) ・静岡婦人文化新聞。中央の情報が伝わるしくみ ・全国レベルでの女性センターの展開 ・指定管理者の問題。NPOが運営しているが、体制についても「私物化」。理事も幹部が決めてしまう。NPOとは何なのか、役割を意識できるトップが必要。 ・指定管理者はそもそも行政の経費削減の議論から出てきたこと ・公がやることは、責任をもってやるべき ・福島の実態はつかみきれていないが、性差による役割分担が残る地域 ・今こそ地域における学習活動の成果が活かされる時。 ・稲取の学習をしてきたことが基盤? ○渡邉氏 ・点字ブロックの点と線 ・点は止まれ ・線は進め ・デザイン・景観の観点から黄色以外のものもある ・有人改札の側で「キンコン」 ・鳴りっぱなしの場合もあるが、視覚障害者にとっては待ち合わせにうってつけだが、晴眼者が立っているのは問題 ・ユニバーサルトイレの利用にも同じ ・当事者の意見を聞く=人権を担保する ・どういう努力をすべきか? ・バリアフリーの設備が浸透し過ぎて、身体が弱くなってしまっている? ・バリアを作って訓練する ・ユニバーサルデザインの根底にあるのは「人権」である。(UD国際会議@浜松) ・人権擁護委員会の選び方は各自治体でも安易。既にある制度をどう活かして、日本人の人権感覚を養っていくか。 ・不安定な多文化共生では女性の人権が侵害されている ・何事にも「基本に返る」。ジェンダーも基本に座る問題 ・有償化がボランティアを駆逐する ・公的な政策として出てきた場合には、事業ができる組織を育てている ・日本は市民社会を作ろうと思っていない ・お上が分配するしくみになっている。それに対抗する市民セクターをどう作るか、どう育てるか ・継続事業として立ち上げて、実績になってから行政が予算をつける ・ソーシャルビジネスの形で、少しでもお金を稼げる仕組みを作って立ち上げる必要がある ・日本では、市民活動を社会のどこに据えるのか 。ビジョンがない。 ・政治的な感覚を戻していく教育が必要では?適切に怒る教育のような。すばらしい活動の中に怒る(批判する?)必要あり。
2011年8月29日月曜日
面倒なこと 夏休み編
FaceBookご利用のみなさまは、スポットの書き込みからIyokiyehaが実家に帰省していることを知っているかと思いますが、今週は帰省しているIyokiyehaです。
土曜日に、
埼玉→浜松→静岡
と移動し、友人の結婚式二次会(のんびりした、いい集まりでした)、夜遊び(友人とバー、一人でバー)、静岡泊。
日曜日は、静岡にて
社会教育推進全国協議会
http://japse.style.coocan.jp/info/
の全国大会の分科会部分だけ参加し、夕方から恩師、友人と一献。
浜松に帰り、ラーメン食べて帰宅。
月曜日は実家にて、元実家の片付け(ようやくメドがついた)、子守(上の娘担当)をしていました。
下の息子が熱出しているようなので、少し落ち着かないのですが、こちらはこちらで環境変わって落ち着かない&疲れている娘を何とかなだめすかすのに必死です(苦笑)。
週末はいろんな情報と刺激を受けてきたので、少しずつアウトプットしていきます。
ただ、まぁ子守付きなので、計画通りにはいかないと思っていてください。
齢32にもなると、いろいろ考えますな。
題名はここから。
実家に帰ってきて、甥っ子から「無線使えるよ」と聞いたので、早速設定。
自宅はADSLにしたので、やっぱり光回線は速い!と思っていたところですが、iTunesがインターネット接続できないことが発覚。ファイアーウォールに異常がないので、おそらくプロバイダのセキュリティだと思うのですが・・・
自分の理解の範疇超えたセキュリティってのも面倒ですね。
そんなことを考えた夜でした。
さて、夏休みだから早寝することにします。
登録:
投稿 (Atom)