2011年6月27日月曜日

ドラマ「仁」

昨日はTBSのドラマ「仁 ーJIN」の最終回でした。とても面白いドラマでしたね。現代に生きる医師が、江戸時代にタイムスリップして歴史上の人物と出会い、その生き方に触れ、歴史を変えてしまうことへの恐怖と脳腫瘍の痛みに苦しみつつ、医師として生きること、人のために生きることに気づき、歴史に足跡を築いていくお話です(ここまででは、ネタバレではないですね)。

タイムスリップという、現実離れした背景がありながらも、シナリオそのものに「まぁドラマだからね」で済まされてしまうような雑さがなく、歴史に触れることに対して論理的にも大きな矛盾ない、見応えのあるお話でした。
物語の随所に幾重にも張り巡らされた複線についても、最終回まで見破ることができないものもあり、それも「続きが見たい!」と強く思えてしまうしかけだったように思います。結構視聴率もよかったのではないでしょうか?

セブン−イレブンがコラボ商品をいくつか出しています。アンドーナツは試しましたが、ドラマに出てきたアイテムがこういった商品になってしまうことについても、従来のドラマとは少し違うのかなと思わせられました。

まだ見ていない方にはおすすめのドラマです。DVDも早々と発売されるようです。これからの方は、是非第1章からご覧ください。おすすめです。

2011年6月19日日曜日

トリカゴの中で、降りかかる火の粉を払えるようになる

当面の目標かな。

ひょんなことで、退職された方とメールのやりとりをしていて浮かんできたこと。
窮屈と感じるのであれば、窮屈を感じる仕組みと、その論理を身につけて、その上で取り組みを解放していかないと、外野で大声出している人と何も変わらないなと感じています。
今、ここで飛び出しても、経験は何も活きてこないだろうと、踏みとどまる。
降りかかる火の粉を払うためには、払えるだけの技術が必要なわけで、それがなければいざというときの隠し玉も、大したものではなくなってしまいます。スキルがあって初めて自分の考えを環境に反映させることができるという単純なことを改めて感じています。

読書は再開する。限られた時間の中でいろんなことに挑戦するなど、準備はしつつ、適切なスキルを学び、来るべき時に備える。私のキャリアもまだまだ可能性に満ちているわけですから。
腐らず、前向きに。さて、32歳はまた楽しくなってきました。

佐々木常夫『働く君に贈る25の言葉』WAVE出版、2010年。

東レ経営研究所特別顧問佐々木常夫氏による、先輩サラリーマンから後輩サラリーマンへ贈るメッセージ集。

困ったときには、原点に返れ。
困ったときには、歴史に学べ。
困ったときが、自分を磨きなすチャンス
いろんなことをいろんな人が語るわけだけれども、サラリーマンとして勤め上げた人の言葉ゆえに、組織人として働く私にも響く内容が多かった。

障害のある子と精神疾患に苦しむ妻を支えながら、職場では成果を出し続けた佐々木氏の言葉に一貫していると感じたのは、生活者としての自分と職業人としての自分は切り離せないものであるということと、 物事の本質に近づく取り組みをすること、そして(自分自身を含めた)人を大切にする・愛すること。サラリーマンとして大切なことは、そのほとんどが人として、社会人として大切なことであり、限りあるコト・モノ・ジカンを如何に「幸せになる」ために使うかということだと感じた。

明快な言葉の中に、大切なメッセージがいくつも織り込まれている読み物でした。しばらくしたら、もう一度読み返したい本です。

2011年6月9日木曜日

ストレスサインかいな?

山梨勤務時代は、出勤前のジョギングと木刀振りで、その日の体調が結構わかっていたのですが、毎日の運動習慣がなくなってしまった今では、家を出て電車に乗らないとわからなくなってしまうものです。
電車で、いいポジションがとれた時にはPODCASTの内容もよくわかりますし、英語の勉強もまぁそこそこ進むのですが、そうでないときはひどい。痴漢の容疑者だけにはならまいと、つり革をもった手に頭を預けて、結構アクロバティックな格好で意識が飛んでいることもしばしば。以前、油断して前の人に頭突きかましてしまった苦い思い出があるので(あの時のサラリーマンはやさしい方でよかった・・・)。

今週に入ってから、子ども達が「勝手にサマータイム」やり始めたというのは、先日の投稿内容ですが、昨日・今日は少しマシですね。
とはいえ、夜中の3時頃に目が覚めるというか、朝一番の工程(窓開けて、水飲んで)をやりはじめてしまうのは、今日もありました。気づくと、シャワー浴びようとしてるの。いやいやいやいや、まだ2時間寝れますから!私はまだ寝たいから!と心の中で叫びつつ、再度床に着きます。何か、このパターンはもう1週間くらいだな。寝苦しいのか、それともストレスなのか?
まぁ、前者であることを祈ります。

2011年6月7日火曜日

サマータイム導入?

東京勤務になってから、私は(大体)5:30に起床するのだけれども、最近子どもたちが政府の要請に応じたのか、6:00頃起床するようになった。
これまで7時とか遅いときには8時に起きていたようで、朝に弱いカミさんのリズムに合っていたのだけれども、それが変わってしまったようです。

おそらく、暑くなってきたことから、寝苦しくなって早起きになってしまったと考えるところだけれども、6月になってちょうどくらいだから、面白いものですね。私は出勤前に子どもの顔が見れていいですが、カミさん大丈夫だろうか。。

2011年6月1日水曜日

110531近況

仕事のモチベーションが下がっているから体調が悪いのか、体調があまりよくないのでモチベーションが下がっているのか、天気が悪いからイマイチな気分なのか、原因は特定できていないのだけれども、いろんなことにあまりやる気がない。

週末になるとホッとしてしまうあたり、精神状態はあまり良好じゃないのだろうなと思う。何だか窮屈だ。

32歳を迎えて、目標の見直しもなかなかできていないままずるずる来ているけれども、年初とはやはり違う気持ちになっているようにも思う。実感を伴ったキャリアの棚卸しがようやくできてきたことと、肩書きと本音のギャップなんかが、きっとやる気がないという形で表面化しているのだろうと思う。

本業以外のところでの活動は、少し積極的になってきているのだけれども、こっちは動きながら考えるしかないかな。少なくともみんなに迷惑かけないようにしなきゃ、という最低限のモチベーションは維持できている。

自身のキャリアはさておき、身体のこと、家族のことをよく考えたときに、選択すべき優先順位とは一体何か。
答えは出てるんだよね。後は一歩踏み出すためのちょっとした勇気だけです。

2011年5月31日火曜日

いつものように

最寄り駅の改札を出て、左へ。
駅を出て線路沿いを歩くと駐輪場がある。二階へ登って、63番。

…ない。
自転車がないんです。

二度見ってこういう時にするんですね。
それで、ふと思い出す。今朝はバスだった。

習慣って、 自動的に動いてしまうのですね。気をつけようっと。

2011年5月29日日曜日

片頭痛の検査

Iyokiyehaと接点のある方の多くは、私の片頭痛のことをご存知の方もおられると思いますが、昨年、今年と症状がひどくなってきているように思ったので、頭痛外来にかかってみました。

結論は、脳に異常なし。おそらく水分の圧が影響しているのでしょう、ということで漢方を処方されました。

検査は問診とMRIでした。
物々しい機械に横たわって、断面図を撮ること約30分。
土曜日の午前中だったこともあり、すっかり寝てしまいました。

再度の問診時、MRI画像を見ながら説明してくれたのですが、立体に血管が映し出され、腫瘍や梗塞もなく非常にきれいらしいです。

そんなこともあった週末でした。
MRIは初体験だったので、メモを兼ねての投稿でした。
オチはありません。

2011年5月26日木曜日

ふりかえり。ロジカルに考えること。

いろんな勉強をしているつもりで、意外と身になっていなかったなと反省する出来事が、ここ最近続いていてストレスフルになっていたようです。確実に体力は落ちている実感があるのに、身体症状に関してはやはり敏感で、今週に入ってからは、口内炎と肩こりに悩まされていました。
っていうか、(今更ですが)日本語下手ですね、私。
Blogを始めてから、書くことのトレーニングを兼ねて、なるべく日常の出来事や日々考えることを文章化してきたところですが、文章を構成する間もなくガッと書いてそのままアップしていたので、自分の書いたものを振り返る間もありませんでした。
結果、やはりここ1年くらいの文章は、改めて読むには耐えかねる構成になっているなぁと思うところです。
その上、英語なんか書き始めたから、どうしようもないですね。
学生の頃も、そんなに書けたわけではないと自覚しています。そもそも、文章を書くことそのものについてのトレーニングを受けてきたと思っていたのですが、残念ながら私自身の中で整理しきれていなかったようです。最近では、自分の書いた文章の校正をうまく入れられなくなってきました。
この状況については、冒頭のストレスフルな生活からくる慢性疲労とも関連していそうなので、睡眠時間が確保されるようになれば、もう少しマシになるのかもしれないですが、文章やコミュニケーションの構成力、経験を表現する、思いをロジカルに描く、相手に期待する反応を構成する、といった場合の「スキル」については、目下課題になっています。
相手の言ったことを、バカ正直になぞるだけじゃ、いい仕事はできないんですね。
当たり前のことで、言葉の上では十分に理解していたつもりですが、ここのところ現行不一致となっていることに薄々気づきながら、人から強烈に指摘されてしまったので、嫌がおうでも向き合わざるを得なくなりました。
勉強の成果が、3ヶ月以内にでることを目標とします。「おっ、少し変わったな」とコメントいただけなくても思ってもらえるよう、必死になってみます。

2011年5月17日火曜日

ハッピーバースデートゥミー

寂しげな題名ですが、別に寂しくないです。

32歳になりました。
毎年言っているような気もしますが、今までお世話になった方、ありがとうございます。これから出会う方、よろしくお願いします。

いつも、誕生日の時期になると、年始の目標を見直すのですが、今日は平日なので、週末の作業にします。仕事の面で、目下大きな課題が出てきていることもあるし、ちょうどいい見直しになりそうです。

まぁ、月並みですが、家族がいて、みんな元気で、ご飯がおいしい生活っていうのは、ふりかえるとすごく贅沢な時間なのだと、あらためて感じたところです。目の前のことに、つい目一杯になってしまいがちですが、こんな機会にでも自分の生活を見直すことって有意義なんですね。足元の幸せに気づけるというか。

ほのぼのした32歳です。
ひとつおっさんになりましたが、ひとつどうぞよろしくお願いします。

ちょっとしたサービス

ご存知の方も多いかもしれませんが、東京ディズニーリゾートのホテルのベルマンの方でしょうか、電車に向かって手を振ってくれるのですね。
仕事で京葉線を使う機会があり、何気なく外を見ていたら見かけた光景なのですが、何だかほのぼのとしていいなぁと思った出来事でした。

こういうことって、本当にちょっとしたことだし、うがった見方をすればマニュアルに記載されているからやっているのかもしれないけれども、とはいってもあの場でだらしのない姿勢で漫然と仕事をしているのを電車から見かけたら、いざ利用したときに素敵なサービスを受けたとしても、やはり見え方が違ってしまうのでしょう。

本当にちょっとしたことですが、そのちょっとしたことがある人の気持ちを穏やかにする、ということがあるならば、まさにこのベルさんのちょっとしたサービスがそういうことになるのでしょう。
私自身の勤務中の態度や身だしなみも、気を配らないといけませんね。

2011年5月16日月曜日

What is "good service".

There is this idea that business continuity is the best way of good service.
I want to say "This is correct!", but on the other hand "I don't understand".
英語で書くことが難しく、問いを発したところで頭から煙が出てきました(ぷしゅー)。
最近よく考えて行き詰まっていることに、自分の仕事のベクトルをどういった方向に向けていったらいいのかということがあります。
平たく言えば「いいサービスってなんだろな」ってことです。
目の前の案件、目の前にいる人に対して、丁寧にニーズを確認して、ニーズに沿ったサービスを組み立てて提供し、その上で効果測定、次のアセスメントへと好循環を作っていくことが、見た目もわかりやすい「質のいいサービス」なのでしょう。
一方で、上記サービスを継続して実施するための基盤を守ることも、間接的に「いいサービス」を生み出す基になっていることも事実です。
私が所属する法人は、独立行政法人の形をとっている以上、事業継続を視野に入れた事業展開をしていかなければならないわけです。
その意義はわかっているつもりです。そして、入社して7年目で、第一線を離れたことがない(事務系の経験がなく、常に現場にいる)ので、少し考えが偏っているのかもしれないです。
ただ、第一線でクライアントから求められることと、事業継続のための取り組みに差があるような気がしていて、この点が私自身の業務の方向性をわかりにくくしているのではないかと最近思っています。
業務のやり方も、もう少し工夫の余地があると思うし、組織の全体が見えていないからこそ、内側から何を求められているのかよくわからない、といった場面に最近よく出くわします。
こういった状況に対応していかなければならないのだろうなと思う反面、ここにきて「全く見えない敵」と戦っているような気もしていて、ちょっと参っています。
考えているメモでした。
リハビリは順調ですので大丈夫です。
私の職業生活上のターニングポイントかもしれませんね。
まぁ、焦らず、気張らず。

2011年5月15日日曜日

リハビリ

うつっぽい状態に片足踏み入れていた時期だったのでしょう。
私にしては、珍しく後ろ向きな考え方が取り付いて、転職するための取り組みを少し初めていたのが連休明けてすぐの状態でした。
そこに、コンコンとミスが続き、すっかり意気消沈してしまっていました。
はい、もう大丈夫です。
昨日、子どもをカミさんに任せて2時間程寝室でゴロゴロ。
いろんなことをぐだぐだ考えながら、やっぱり後ろ向きになってしまって、もやもやと考えが四散していることに気づいてしまったので、浮かぶことに全て○をつけて、前向きに捉えなおしたところでした。
新しくマインドセットしたので、まぁしばらくいろいろ残務処理があるでしょうが、多分大丈夫でしょう。二週間くらい乗り切れば、おそらく今までよりも図太い自分に出会えると思うと、ちょっとだけ楽しみです。
安易に外罰化せず、やるべきことはやる。
人より遅くても前進する。
ふりむいてへこむくらいなら、足りない頭で考える。
まぁありきたりですが、とりあえず次の目標は4年後。
上の娘が小学校に入学する時かなと思っています。
後は、自分の親の健康状態ですね。
仕事は、もう少しだけ置かれた立場にプライドをもってやってみるとします。

110512心のケア・PTSDフォーラム2

@日本財団

4.PTSDサバイバーから支援へ(百世氏)
・PTSDの実際
・よく聞くけど、よく知られていない
・自身の経験(詳細は資料)
・自分のPTSDと娘のPTSDのケアをしなければならない経験
・経験を伝えることで、震災支援をする
・PTSDの3大徴候
・(1)フラッシュバック:思い出したくないのに、心に張り付いてしまい、嫌でも思い出す。思い出すきっかけ・モノを「トリガー」という
・(2)過覚醒:非常ベルが鳴り続けているような状態。常に防御・臨戦モード
・(3)回避・麻痺:脳が自分を守るために、記憶を閉じこめてしまったり、感覚を閉じこめてしまう。感覚が鈍くなる。自分を守ることに、エネルギーを使ってしまうため、感覚を動かすことに回らなくなる
・上記は自分を守る「本能的な反応」
・詳しくは「パパスイッチ」へ
・症状は資料へ
・近年の研究では、PTSD患者の脳に傷や穴があく事例が報告されている
・原因を取り除くことが大切
・欠損が生じても、運動や栄養管理で回復する報告もある
・外部からの大きな力によって引き起こされる
・(その人にとって)大きな被害体験「無力感」「喪失感」「孤独感」
・表面上は明るく見えていても、根底には上記感情が渦巻いている
・「心の変化」が起こる
・怒りは恐怖のフタがとれてから
・危機状態では、自分の身を守ることにエネルギーが費やされる
・時差がある(数ヶ月単位でも)
・6ヶ月くらい後になって怒りが現れることもある
・「怒り」といっても、何だかわからない感情
・細胞が怒っている感じ
・怒ったり、泣いたりすることができないためにため込んでしまったもの
・単純性、複雑性の2つのPTSD
・二次被害への対応。ひどい目にあったのに、更に責められてしまう
・PTSDは本人も何がなんだかわからない状態、身体症状
・本人も周囲も何が起こっているかわからない
・快復へのステップ:安全な場所の確保とトリガーへの配慮が重要
(周囲の人の配慮)
・怖がっていいんですよ、という受け止め方。子どもには「いいよ」という許可
・吐き出し。一般的な大人には「話を聞く」こと
・子どもの津波ごっこは、自分に起こったことを確認していることも
・明日を感じられることが大切
・身体と心は結びついている。梅干しはすっぱい
・記憶を消すのではなく、塗り替えていくワークショップ
・視野狭窄の状態から、前向きに

5.体験談(西村氏)
・音楽活動
・人の期待に生きていた
・自分らしく生きていないというストレスからうつになった
・大好きだったアースウィンド。腰を振って踊っていたが、うつの時には感動しなかった
・屍のような状態に
・何かで埋めないともたない
・上記はふりかえってみて気づいたこと
・土日には、子どもに対して歌う活動をしていた
・宮地氏の治療で快復へ
・患者さんが「自分で治すんです」自分で治せる力があるんです
・病院へ行くと、マッサージしてくれる
・入浴指導
・枕の指導
・心の問題を、身体をほぐすことで治していく
・身体がよくなってくると、「導き」があった
・選択肢を広げる相談
・「今週どんないいことがありますか」
・いろんなことを、いい方向に向けていくような取り組み
・「仕事を辞めたいけど、妻にどう言ったらいいかわからない」に対して「奥さんに言う必要あるんですか?」と軽く
・翌週「先生、辞めてきました」「奥さんは知ってるんですか?」(驚)
・あなたの人生、を強調してくれた
・「バラの花が咲いたよ」
・自分のミッションに生きることが、うつの快復になる
・自己肯定感が、快復につながっていく

6.QA
Q1静岡の方。子どもをなくすこと=母親のつらいこと。子どもをなくした母親に対してできることは?
A1−1(百世)グリーフケアの範疇。傷つける、避けた方がいい言葉「もうかえってこない」「しっかりしなきゃ」「忘れて」は言わない方がいい。「やるべきことはやっている」認めることや、「あなたのせいではない」自責感情を取り除いていく、「その方はあなたの中に生きていますよ」
A1−2(宮地)死生観の話(講演の中)と関連する。何かをしてあげようとすると、その人のペースでなくなってしまう。いいか悪いかではなく、自分が・その人が笑顔になる関わり方を考える。まずは自分の笑顔から。

Q2歯科技工士。被災地で入れ歯の洗浄をしてきた。3日間で70人くらい。方言がキツく、作業しながらだと聞き取れず、わからないという感情が伝わってしまい、話をやめてしまう。感情が高ぶって泣いたりふるえたりした方に対して。興味のある人が遠巻きに見ているが、声をかけると「大丈夫だから、きれいだから」といわれてしまう。
A2-11点目のみ。現地コーディネーターに来てもらって通訳してもらった(わからないから)。
「所詮・・・」と思わせてしまった。
避難所の方にフィードバックしていく。
A2-2泣くことはいいこと。泣く手伝いができたと思う。「大変でしたね」といった声かけ。
A2-3言葉のコミュニケーションについては、自分の笑顔が大事。
泣いたり、怒ったりは、その手伝いができたということ。感情を決めるのは相手。怒らせてしまったら、自分を責めずにごめんなさい。
自分の得意技をプレゼントする。そこで満たされていく。それ以外のところは無理せず。
Q3接骨院をしている。整体でボランティアを考えている。フォーラム内で自分の気持ちが高ぶってしまっている。自分の感情がコントロールできるのか心配。
A3-1一緒に泣くのもいいんじゃないか。外部の人が来て泣くことで、泣くきっかけになるかもしれない。
A3-2行くまでに、自分の傷を埋めておく。
A3-3案外普通だったりもする。悲惨な場所に行く、と構えない方がいいかもしれない。
東北の子はのびやか。毎日が夏休みみたいな感じで、群れ遊びをしている。
ミッションが終わったら、仲間と盛り上がりながら、楽しくできるしかけがあった方がいい。

Q4現地が割とさばさばしているとの話を聞いた。ニュースを見て・聞いて泣いてしまう自分がいる。感情をどう処理したらいいのか?
A4-1泣いていいんじゃないですか?共感能力のある人が泣ける。
A4-2情報が足りないからそうなるのかもしれない。行くと中和されるかもしれない。ミッションに生きることで快復する。

Q5Webで支援しているが、 現場で現状をWebにあげられるのか。Tweeterは使えるのか。
A5-1避難所にインターネット無料コーナーがある。重要な情報は発信した方がいい。#PTSD_jp

Q6ボランティアのフォローでボランティアに行く。初めてのボランティアで、初めての人と接する活動になる。衝撃もあるだろうが、笑顔で活動するための支援策はあるか?
A6-1顔見知りでない人がチームを組む時に重要なのは、ミッションステートメント。安藤氏がやったことは、Tシャツづくり(キャラバン隊)。チームとしての一体感を保つ上で有効だったように思う。船頭がどう旗を振るか、いかに無理をさせないようにするか。現場に行くと「やりたがる」が抑えること(マネジメント)も必要。
A6-2アンカーとしてもTシャツは有効だった。

110512心のケア・PTSDフォーラム1

@日本財団

代表挨拶
・沢登(さわと)うつ専門カウンセラー
・百世(ももせ)PTSDケアワーカー
・宮島(みやじま)精神科医・湯島
・西村(にしむら)音楽療法士

1.被災地支援プロジェクト報告
 被災地の現状と子どもたち。求められるボランティアスキル(安藤氏)

・被災地に4回、12避難所での活動を実施
・どこも一様ではない。様子、規模、状態
・様々な活動(歌、バルーンアート、読み聞かせ)を実施
・写真に写っているのは、活動に参加できる子。カメラを向けられない子も少なくない
・バルーンアートは、お父さんに教える。続けて楽しめる。
・避難所で花見の大宴会も見られた(5月初)
・思い詰めた母親。ママメンバーがマッサージしながら話をきいた。(子どもはパパメンバーがあやしていた)
・人形劇、マジック。まとわりついてくる子どもたち。ピアノ演奏。
・震災により父子家庭になってしまった父親。同じ様な境遇の父親をサポートするサークル立ち上げたとの報道。
・フレンチトースト基金の流れ。FJとして会いに行った
・どんな課題がでてくるのかわからないとのこと
・仮設住宅に入ってから出てくるものもある
・「頑張ろう!」ではなく、「顔晴(がんば)ろう!」
・立脚点がない状態では頑張れない
・笑顔で
・「いまの大変」だけでなく、「ずっと先の大変」も一緒に考える
・末永い「大変」
・例えば、絵本は送られてくるが、読まれていない。被災地ボランティアでやったことは絵本の整理(安藤氏は元書店員)
・友達になる(一生の)
(求められるボランティアスキル)
・自分で行く(ラテン語=bolo=志願者)
・健康である
・指示待ちせず自分で動く
・コミュニケーションが上手
・フレキシビリティがある
・視野が広い(目の前にいる子だけじゃない)
・無理しない
・与えるではなく、寄り添う
・約束を守る
・自分らしく
・笑顔がいい

・子どもの笑顔は親の希望=生き甲斐
・10代の若者へのアプローチ

2.宮島Dr.
・自分の回復方法、周りの人の関わり方
・PTSDの3徴候(百世氏資料へ)
・震災から1ヶ月くらいは「急性ストレス反応」と呼ばれる
・異常な事態への正常な反応(異常な反応ではない)
・医師の処方は、自分に必要なものか、求めているものか考える
・1ヶ月経った時点で3徴候があれば、診断となる
・一部の反応でも診断は出せてしまうので、診断名にこだわらないことが大切
・半数程度は症状が続いていく
・長い人は何年、何十年も続く
・PTSD患者は心拍数が高い
・アルコール依存などの合併もある
・上記状況はヒント。その人の生き方に過度なストレスはないか
・症状に対して、服薬に頼ると、交感神経に対する耐性を作ってしまうこともある
・まず呼吸を整えてみてください
・アルコール依存など、なぜ起こるか?
・外部に依存する(アルコール、恋人、子ども、薬物、他者)のではなく、自分自身を大切にする
・亡くなった人に対してどう思うか
・死=人生の終わりと考えてしまうと苦しい
・被災者に押しつけるつもりはない
・同じ考えを持ち続けるかどうか尋ねる
・亡くなった方がどうしているか、ということについて修正を図ることも
・新しい生き方を見いだしていくことと、その支えになること
・今の状況を変えていく力は誰が持っているのか?周囲の人がする、のではなく、自身に回復する力があることを認め、見守っていく
・将来が見いだせない時に回復する力が出せるのか
・「どうしたらいいですか?」「あなたはどうしたいですか?」
・自分の気持ちに従うこと
・柔軟に
・頭で動くのではなく、ハートで感じながら、安心や希望を意識しながら応援する

3.うつの人への接し方(澤登氏)
・気持ちがベースにあって、スキルを身につける
・被災地には行けない身体なので、自分にできること
・年間100人ほどのカウンセリングを実施
・うつゼロではなく、うつをみんなで受け止める社会=うつユニバーサル社会
(大切な人にできる5つのこと)
・(1)一緒に
・いる:物理的、精神的
・居場所、味方、存在価値がほしい(=これらがないのがうつの苦しみ)
・考える:
・がんばる:
・Togetherしようぜ(ルー大柴)
・(2)教えてもらう
・安易な「わかるよ」は、相手に届くか?
・「おまえにわかるか」本人にしかわからない
・「あなたの気持ち、わからないから教えて」わかろうとする気持ちが、相手にも伝わる
・俺はうつになったことがないからわからない。教えてくれ。(上司の言葉)
・(3)ほめる
・「ありがとう」の気持ちで「ありがとう」を伝える
・被災地では、「来てくれてありがとう」と言われる
・(4)手当・スキンシップ
・肌と肌の触れ合いは、こころも身体もあったかい
・(5)自分自身が元気でいる
・元気でいるだけで、(周りの)人の力になっている
・別の場所でエネルギーを蓄えつつ、元気になっていくのも手
・ひきずられても、ニュートラルに戻る
・どこにいても「ここにいるよ」が力になる
・格言:ちょこっとんずつ、ちょこっとんずつ