我々世代だと、マガジンで連載していた『Jドリーム』の作者堀内夏子氏の山岳ドラマ。数年前にセールで一括して購入していたのを先日見つけて(Amazon Kindleあるある?)連休を使って一気に読んでみた。
メインテーマとサブテーマに分けて、以下私はメインの山岳ドラマのみに触れます。サガルマータ(エベレスト、チョモランマ)付近に、世界第二位と推定されるピークが確認され、各国から山岳チームが組まれ、その登攀を競う背景の中で、日本人チームに加わった2人を描く物語。
いわゆる山岳モノって、リアリティを追求すれば、それが分からない人にとってはただただキツい地味な(だいだい)汚い怖いエピソードが並べられがちなのだけれども、本作は堀内氏の画力も手伝って、大変バランスのいい描き方になっていると思った。一気に読ませる迫力があり、山岳あるあるを適度に織り込んで、それでいて登攀の過酷さを伝えながら、多分本当にキツいところは丸く表現している、というか・・・とにかく読んでいて小気味よさやテンポの良さを感じる内容でした。
サブテーマの方は人それぞれだってことと、連載雑誌の雰囲気みたいなものもあるから、読む人それぞれの解釈ってことで。私にはハマらなかったなぁ。