・タレント田代まさしさんの自著。薬物問題に関して、自身の経験から語っている。
・「薬物許さん」は変わらない。当事者の薬物使用の背景は、個人因子だけではないことについては、改めて知らされた。
・サバイブしても、これでもかこれでもかと襲ってくるのが薬物の怖さ。
・快楽が半端ない、ケタ外れであることに加え、そういう雰囲気が仲間を呼び寄せてしまう構造がある、と読むのが筋だろう。
・互いに互いを欲してしまい、相互補完(依存)が成立しているのが、社会的な構造上の問題。
・身体だけでなく、人間関係を壊すのが、薬物問題の本質に近いところにある問題といえる。
・人間関係を壊しまくった後に、その人-薬物の社会的な依存関係が成立する。人間関係を構築するための頭の容量がなくなってしまう、のだろう。これが肉体的な破壊。
・近年、再度逮捕されてしまったが、塀から出てきて、またマスで語ってほしい、と思う。それが救いになる人がいると思うので。