生い立ちや、その時々の時代背景、それぞれの時点での考え方や、現在の主張など、氏の漫画から透けて見えそうなことを、文書できちんとまとめられている。
なるほどなぁ、と、Iyokiyehaには素直にすっとしみこんでくるような内容でした。
同時に、Iyokiyehaも思考はもっと自由でもいいのかもしれない、と思いました。
敢えて飛び込んだ「宮仕え」の世界、企業の世界、そして福祉の世界。
どれも初めてで、必死でなじもうとする一方で、「何か」に縛られるような窮屈感も感じつつ、それでも「まぁいいや」と流していることが、結構あるんじゃないかと、振り返って思ったところです。
言いたいことばかりを言うだけじゃ、誰の賛同も得られないけど、現状を自分なりに分析して考えて、どうしたいかを伝えていくというシンプルなことが、意外なところで阻害されていたり、本来やらなければいけないことに気づいていなかったり。
そんなことが確実に存在しているだろうということに気づかされた一冊でした。
鯨は捨てるところが全くない、という例え話を人生に重ね合わせてみたり、細かいことは気にせず前向きに、といった弘兼氏の心構えについては、あたりまえだけど何事にも代え難い大切な心構えだと思いました。
とりあえず、細かいことは気にせず、朝のレディネスと晩の振り返りを大切に、何事にも挑戦していこうと思います。
おすすめ度:★★★★☆