前回紹介した『命のものさし』と同じ著者の作品。もっと児童書に近いかな。子どもと図書館へ行った時に探してみて借りたもの。
Iyokiyeha家は、長女長男が動物アレルギーなので、犬を飼う、猫を飼う、という予定はないのだけれども、Iyokiyehaは昔『名犬ファング』(海外ドラマ)を観て、犬が飼いたかったことがありました。その後、気まぐれで父親が「柴犬を買ってくる」と出かけていったと思ったら、ウェルシュコーギー種を買ってきて12,3年程飼っていたことがありました。我が家だけでなく臨家にも懐いていたので、特に問題がはなく天命を全うし、何か問題を感じたことはありませんでした。
本著はそのIyokiyehaの常識とは異なる土俵のお話。様々な理由(到底理解できないようなものも少なくない)でいわゆる保健所に持ち込まれる動物たち。ある水準を超えると殺処分される、というのが半ば(我々の世代では)常識となっているのだけれども、この作品はそれに一石を投じたボランティアと行政の協働のお話。
「捨てるのは一瞬、救うのは大変」「かわいそう、という一言では何も動かない。すべては自分たち次第」「自分たちの気持ちを行動にうつして、はじめて周りが動く」といった、信念をもって活動した人達ならではの言葉がちりばめられているのも心を揺さぶられるが、何よりボランティアの地道な活動によって、千葉市が「殺処分機を動かさないようにする」という判断をした、という記録が私の心を打った。世の中がよい方向に向きを変えた瞬間だなぁ、と感じたところだ。
ココニャン一家の縁結び
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