・著者の経験を基に、「法律はみんなを守るためにある」(オビ)という立場で各条文を紹介している。意味を取り上げて平易な表現にすると、法律はこんなに読みやすいのだとわかる。おそらく、条文になれた人にとっては、私と同じくらいの労力で生の条文を読み解けるのだろうが、六法に触れる機会のない私にとっては、大変参考になる一冊であった。
・法律では、いわゆる「普通」に生活するためのルールが定められている。しかしながら、普段それを意識しないために、知らぬまにルールを破ってしまっているような時もある。また、ルール違反を目の当たりにすることもある。知ると知らないのと、それを理解しているかしていないかによって、自分の行動が変わってくるということがある。
・他の法律でも取り組んでほしいものであるし、本書で紹介されている六法についても、必要に応じて生の条文に当たらなければいけないことが出てくるかもしれない。そんなときのガイドになる一冊といえる。複数の法律を並べて理解しやすいというのも、本書の特徴といえる。
■引用
195 いじめ問題も含め、そういった問題を深刻化させるのはしばしば大人たちの「見て見ぬふり」なのです。