過日のイベントにて。
「障がい者雇用は、職場開拓が重要」という意見が大勢を占めた。
おそらく、
受け入れ先がある
↓
就職先がある
↓
希望者が就職できる
という理屈だと思う。
確かにそんな一面はある。
ただ、それがすべてかというと、そうでもないよなぁ、と思ってしまった。
何でそう思ったのかということを振り返る。
理由はいろいろあるけれど、
1.職場定着の理屈と、職場開拓の理屈は、視点が異なる
2.具体的な対象者がいない職場開拓は困難を極める
といったあたりが、肝だろうか。
最近、職場定着=対象者と事業所の間にある「環境調整」(対象者の認識・能力と、事業所のニーズの差を小さくする等)とまとめているが、この理屈と「受け入れ先の有無」という状況は、一緒に取り組むべきことだけれども、具体的支援の中では厳密に区別すべきだろう。
よりどりみどりの開拓ができても、そこに認識・能力の自覚がない対象者ばかりいても定着はしないだろうし、事業所ニーズを的確に把握しなければ、マッチングはうまくいかないだろう。
また、どんな形であれ、想定する対象者がいない「職場開拓」は、あくまで一般論になってしまう。
一般論でうまくいくマッチングなんて、皆無だろう。
あくまで、自分が担当する、もしくは所属施設の利用者を想定して、仕事を見つける、創り出す視点は必要といえる。
といっても、考えが固まってしまうと、アポなし突撃開拓なんてことがまかり通ってしまうのだろう。
アポなし開拓も必要かもしれないけれども、信念もって、高い営業スキルを持ってやってもらいたいものです。